オレンジライフ

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株式会社オレンジライフ代表取締役社長:上野山栄作のエッセー「多事想論」

株式会社オレンジライフ代表取締役社長:上野山栄作のエッセー「多事想論」

オレンジ通信 第106号~心を伝える~
桜が綺麗に咲いていました。先日、東京から埼玉に入り、栃木を通って成田空港へ。そこからアメリカのオレゴン州に。10日間、有田を離れて旅をしてきました。東京も栃木もポートランドも桜満開で良い旅でした。
4年前から私はオレゴン州のポートランド市の方々と交流があり、年に2回ほど仕事を兼ねて渡米していました。今回は初めての家族での渡米となりました。いつもは友人が一緒で通訳してもらっていましたが、今回は家族だけなので、どうなるのか心配でした。成田空港のカウンターでCMで見かける翻訳機が貸し出しになっていたので、これでなんとかなるか!と思いレンタルしてみました。

家族が一緒なので、仕事繋がりの現地の友人たちはホームパーティーに招待してくれ、とても暖かいもてなしに心が熱くなりました。言葉もあまり通じない遠くのまちに魅力を感じるのはなぜなのでしょうか?
確かにポートランドはクラフトビールや食のメッカですし、古き良きアメリカのムードと最先端の環境配慮型の建物が融合し、一歩踏み出せば大自然と触れ合える素晴らしい環境です。しかし、それだけでは何度も行く理由にはなりません。それは人の優しさがそこにあるからだと思います。どこのお店に行っても人を選ばずに接してくれ、困っている人には優しいし、道を渡ろうとすれば車は停まってくれる。そこに住む方々のモラルやサービスの仕組みがあるからこそ、全米で最も住みたいまちであるのだと確信しました。言葉も通じない私が何度も行きたくなるまちです。
日本に来ればこちらがもてなす。お互いにもてなす気持ちがあって友情が芽生えて行く、当たり前のようですが、最近の日本の無縁化を考えると、アメリカ人の方が情は厚いなぁ~子ども達にも伝われば良いな~とつくづく思いました。住みたいまちに育まれる人間関係の原点、日本にも残さなければと友人達に感謝しながら考えています。
さて、翻訳機ですが、食事や買い物などは便利に出来ましたが、本当の意味で心を伝えるというコミュニケーション能力とは、言葉での表現ではなく心から滲み出るものであると。翻訳機は役に立たね~と思い、やっぱり時間ができたら英語の勉強をやり直さんといかんわ~と、帰りの飛行機の中で感じています(笑)


(2018/4)

オレンジ通信 第105号~環境とやる気~
先日久しぶりに学校の卒業式に出席しました。小学校のPTA活動は随分前に終わっていましたが、長男が昨年中学生になったので、それに伴い中学のPTAの役員に推薦されて、この春から久々に会長を一年勤めることになりました。
娘たちの時代(現在21歳・20歳)は仕事に明け暮れて子どもの成長を見届けることが難しかったのですが、最近では息子(13歳)の成長を観てやれる環境となりました。クラブの大会や練習を観に行くのですが、とにかく周りのお父さん方との年齢のギャップに困惑する日々です(笑)気は若いつもりですが、無理がありますね~ 同じようにPTAの皆さんの中でも一回りは歳を食っている状況、特に中学校の先生方はお若い方が多く、最近さらに歳の差を感じてしまいます。

卒業式は厳粛な雰囲気の中、きちんと行われました。とても落ち着いた良い式典でありました。最後の卒業生の合唱を聴きながら涙してしまうほどでした。本校(吉備中学校)は本年度50周年を迎えました。校舎も数年前に建て替えられ、学校もグランドも庭も学校中が綺麗です。県下の中学の中でも環境はとても素晴らしい方だと思います。卒業式の来賓席に座りながら色々考えていました。なぜ、この学校は生徒がいい感じに育つのか?先生方の頑張りは勿論のこと、学校が綺麗できちんとした環境の中に身を置けば、自ずと風紀は良くなり乱れることは少ない。今日の姿はそのような要因も大きいのではないのか?とつくづくと感じて帰って来ました。
本当に基本的なことですが、これは町や企業や家、全てに言えることだと思います。私的なことですが、我が家は子ども達が小学校の中頃までアパート暮らしでした。マイホームを建て、それぞれの部屋を与えて少し経ったとき、子ども達の気持ちの変化を目の当たりにした経験があります。いくら口すっぱく言い聞かせてもスイッチを入れることが出来ないのに環境を変えてやることで自動的にスイッチが入ることが多いのでしょうね。
企業のトップは従業員のスイッチの入れ方を知っている者が勝ちだと思います。そう考えると、本社機能や従業員環境はお金を生まないから設備投資を控えていた自分がちょっと悲しくなりました。綺麗にすれば自立が進み、仕事の質が高くなるとは限らないですが、狭っ苦しいところで会議していてもクリエイティブな良い発想は生まれないやろな~


(2018/3)

オレンジ通信 第104号~さむー~
寒い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか?私は相変わらず雪山が大好きで、時間を作って寒い所に行っております。先日も大寒波の時にいつもの白馬に行っていましたが、案外、山は寒波が来てもさほど影響がないです。特に温度が急激に下がることもなく、暖房設備も整っているし、雪かきも通常より多くはなりますが、慣れているということと設備が整っているので無茶苦茶なことにはなりません。帰り道はちょうど福井県で高速道路が通行止になっていて、地道に降りましたが、これまた雪慣れしたドライバーが多いのでスイスイと走ることが出来ました。雪慣れしていない和歌山の方だとああは行かないと思います。本当に慣れているのといないのでは大きな違いがありますね。設備も大事です。実際、和歌山に帰ってくると寒くてしょうがないです。特にうちの家は寒い!暖房設備がイマイチでこっちにいると風邪ひきそうです(笑

東京では雪で凄いことになっていて、会社も早く帰らせたような話を聞きますが、そんなのは遅すぎます。初めから今日はお休みとすべきでしょう。首都高速もそうです。渋滞で動けなくなって車に閉じ込められるのを分かっているはずなのに、逆に運転手も大渋滞にハマるのが分かっているはずなのに行ってしまうのはなぜだろう?と思います。ノーマルタイヤで雪の中に出てくる行動が、他人にどんな影響を与え迷惑をかけるのか分からないのか?と悲しくなります。何も考えない。平々凡々社会の象徴ではないでしょうか?日本大国どこまで疎いのか!慣れない雪が降ったら危険やから今日は休んで充電!と判断できる世の中になってほしいものです。
さて、昨日息子が「学級閉鎖やわー」と言って帰ってきました。いつまで休みなの?と聞くと4日間とのこと。「じゃあ塾はいけよ」というと「家から出たらあかん」とのことです。こうなると家でゴロゴロしているだけになります。これも決まりだから仕方がありませんが、普段からクラブに塾に結構忙しい中学生にとって、こんな時間の有効活用できるチャンスは滅多とないことなので、頭の中で「一緒にスノボいけるやん(家から出たらあかんヤン)」と思ってみても自分の予定も空いているはずもなく。あーもどかしい~!!皆さま、インフルエンザにご注意を!
大人も子どもも忙しい世の中です。地球に住む以上、自然環境の変化を受け入れられる程度の余裕を持ちたいものですね~


(2018/2)

オレンジ通信 第103号~楽~
1月号です。遅ればせながら今年も宜しくお願いいたします。さて、今年のお正月はお葬式の少ないお正月で、当社としては三箇日をゆっくりでき、このようなことは滅多にないことでした。お葬式の仕事って、休みがけっこう大変なんです。そのような環境の中でも社員はよくやってくれていて本当に頭が下がります。

さて、お正月から祖父の命日のお勤めや、高齢ながらいつも当社のゲートボール大会に参加してくれていた方(昨年の大会出場当時97歳)のお葬式や、ロータリークラブで一緒だった方のお葬式をさせていただく機会など、人生について色んなことを考えさせられました。先祖に問いかけることや亡き方を思う時、必ず「自分はどうあるべきなのか」という発想になれるのは、先祖や亡き方が今も尚、私に影響を与えてくれているのです。まさに人は亡くなっても「祈り」という行為によって、心の中で永遠に生き続けるのではないかと思います。

昨年末から自分なりに毎年考える今年の一文字(キーワード)をずっと考えていました。会社に対しても自分に対しても何が良いのか?今年は本業以外に時間を費やすことが増える年なのです。たくさんの地域活動を行う予定があります。今でさえ予定が目一杯の自分ですが、これを機会(チャンス)と捉え会社や関連事業も今以上に権限移譲していければと考えているのです。
そしてキーワードを「楽」としました。若い時には少しくらい無理をしてでも一気にやっつけ仕事を行って来ました。しかし、もうそのやり方は年齢に合わないと自覚をしています。私はすぐに何でもしたがる悪い癖があります。①優先順位をわきまえて自分の身の丈にあった事柄を全うすべきですね。そして②無理しないで一つ一つを充実して仕上げて行くことが大切だと思います。年齢とともにやり方を改め、自分の得意とする持ち味を最大限に発揮し楽しい仕事をしたいものです。
 楽しいとは充実しているということ、ラクをしても楽しさはついてこない。そう教えてくれるのは祖父を含め多くの先人の皆さん。たくさんの先人の方々に年初から生き方を教わりながら、今年は「楽しい」年になりますように!


(2018/1)

オレンジ通信 第102号~行ってわかること~
実は今、香港の空港にいます。ミャンマーのビルマからの乗り換えで帰りの便を待っている最中です。今回私は有田ロータリークラブの事業で、ミャンマーでの有機肥料の作成方法や正しい農薬の使用方法を、5日間にわたり農業者にレクチャーするメンバーとして参加して来ました。
ミャンマーは広大な自然が広がる農業大国で、急激なスピードで発展を遂げている国です。しかし、農作業や薬剤の散布方法などは説明が行き届かずに(外国産で説明書が読めない)危険かつ非効率な農薬散布が行われている現状です。
自作の有機肥料の作成や、効率の良い生産を行うことで、安全な農産物を生み出します。利益確保を目的としながら、消費者にとっても安心して食材を手に入れることが出来ます。
当日は10代から80代まで幅広い年代の100名を超える農業者が集まり、座学や実際に有機肥料の作成を行うといった教室を開きました。集まった方々の真剣さには驚かされました。本当に学びたい姿勢が全員から感じられ、日頃の農作業の情報の少なさを実感しました。

さて、今回はビルマの人々と触れ合い、日本の忘れかけているものに気づかされました。

(1)真剣に学べないわけ
これは物余り、情報過多、生活習慣の定量化という現在の日本のあり方が人間まで腐らせているのだとミャンマーの農業者の真剣さから気づかされました。

(2)家族の大切さ
帰りの飛行機乗り換えで時間があったのでアジア経済の中核となっている香港を観光しました。小学校の前で小さな子ども達と親御さん達を見かけました。香港は公立学校でも小学校から入学面談があり、その最中でした。小学校の3・4年生でも夜の10時まで勉強し競争させるというのです。親も忙しく子どもにかける時間も少ない。ベビーシッターが子どもの面倒を見ているそうです。その結果、子どもの自死が非常に多いと聞きました。
一方でミャンマーの家族はいつも一緒です。お店に入れば小学校低学年くらいの子どもが店を手伝い、赤ちゃんの子守をしながら家族全員で生活しています。10歳ぐらいで学校に行かない子どもも多いようです。この対照的な子ども達を目の当たりにし、本当に世の中はこれからどうなるのかということを自問した旅でありました。

奉仕に行った旅行でしたが自分なりに気づくことが多い旅でした。自分の生活や家族だけでも何か変革させることが出来ればと思っています。


(2017/12)

オレンジ通信 第101号~関わる~
皆さま、先日はフューネラル有浄会館の15周年記念イベントにお越しいただきありがとうございました。台風前日の豪雨の中にもかかわらず、多数の皆さまにお越し頂き、感謝感激でした。これからも無くてはならない地域施設として、責務を感じつつ運営してまいります。しかし、翌日の台風はひどかったですね~ 15年間、市役所の裏で運営しておりますが、水浸しになったのは初めてで、ご近所さん共々に水はけの悪さを痛感した次第です。幸い怪我などなく済みましたが被害に遭われた皆さまのご健勝と復興をお祈りしたいです。

さて、家の子どもたちも長女次女とも関東の学校に行ってしまい春から妻と息子の3人生活が続いています。息子も今年から中学に入り、大人への階段(若干の反抗期)を登り始めています(笑)
そんな中、妻は常に口うるさく指導しています。親としては必要な行為で、子どもとの口論が日常茶飯事です(笑) そんな妻のしつけがベースとなる我が家の子育てです。しかし、私も一応は経営者として人材育成に奮闘するポジションにいるわけで、子どもに関わりを持ちたい気持ちは十分にあります。そんな訳で、つい「ウルトラCで子育て成功」みたいな事を求めがちになってしまうのですが、そんなことは起こるはずもなく、逆に子どもに対する期待を持ちすぎてしまうことはいけない事だとつくづく思います。子どもに期待するのは親の勝手、子どもには子どもの人生があるのだと親は悟らねばなりませんね~
さて、会社での私の鉄板指導論は
①信頼関係を築くために自分が尊敬されなければならない
②その人を自分と同様と考え指導してはいけない
③その人の能力以上を求めてはいけない
④人には必ず伸びる長所がある。それを見抜き引き出すことが上司のミッション
⑤ワンステップ上の成功体験をお膳立てしなければモチベーションは上がらない

これを家庭に置き換えると自分はどうなのでしょうか?考えさせられてしまいます。子どもに期待するより自分が子どもに何をしてやれるのかということを深く感じます。とにかく「関わる」ということが大事なのかもしれません。逆の逆を考えると社内における上司と部下の関わり方もです。システム(しくみづくり)によって改善できる部分も大きいでしょうが、本当にそうなって欲しいのであれば自分がどれだけ関われるのかがキーでしょう。
将来の息子はどんな人間になるのか?多少は親の関わり方で変わると面白いですな。放任で伸びる子もいれば、親が道を引くべき子もいて、どれが正解かはわからない。でも何かを「しかける」ことは親だから出来る特権ですね。

(2017/11)

上野山栄作の多事想論