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株式会社オレンジライフ代表取締役社長:上野山栄作のエッセー「多事想論」

株式会社オレンジライフ代表取締役社長:上野山栄作のエッセー「多事想論」

オレンジ通信 第99号~ビジョン~
皆さん、バスケの話ばかりですが、ただ、嬉しくて!
地元の吉備中学校の男子バスケットボール部が近畿大会で3枠しか出場できない全国中学校大会に和歌山県で初めて出場し、予選リーグを勝ち抜き、ベスト16という栄誉に輝きました。和歌山県のバスケのレベルは全国的に低く初の全国大会出場というプレッシャーをはねのけ堂々と良くやってくれたと思います。
私自身も中学から社会人のクラブチームまでプレーした経験があります。私の現役時代の有田のバスケは県下でもレベルが低かったので、それをなんとかしたいと先輩たちが早い段階での育成を考えてミニバスケットボールチームを結成し、人生をかけてバスケの向上に情熱を注いでくれていました。自分の娘たちや息子も、そのチームに所属し、我が家はバスケに費やす家族の時間が多く、休みといえば体育館という時代を歩んできました。その中で、今回の全国大会に出場してきた子供達は娘と息子の間の年代で小学校の低学年からずっと成長を見てきた我が子のような子達でした。私も沖縄まで試合を見に行きましたが、感無量でありました。長年の地域のバスケに関わる方々の強くなりたいビジョンが達成された瞬間でした。

では、彼らはなぜ?勝てたのか? 勿論センスのある粒ぞろいのメンバーでしたが、要因を私なりに考えてみると下記のように整理できます。

1.選手の底知れない勝ちたい気持ち
2.小学生の頃からしっかりと基礎を叩き込んだ指導者がいてくれた
3.保護者が一丸となって環境をつくった
 (学校外での指導充実、個人能力指導)
4.中学校の指導力
 (指導者が連携して短期間にチーム力が上がった)

みんなの達成ビジョンが集約された結果だと思います。どれかが欠けていても達成できなかったのだと思います。このような実例は企業にとってすごく勉強になります。
今、当社では5年に一度の経営ビジョンを考え直すプロジェクトを立ち上げています。社員の意見を集約させ、将来の会社のあるべき姿や新規事業を考えるプロジェクトです。毎月2日間缶詰状態で意見を出し合う半年です。今日も会議中ですが、ちょうど意見が交錯して深みにハマりそうなので、吉備中バスケを参考に達成プロセスを洗い直してみたいと思います。
オレンジライフは5年後、全国大会に行けるのか?勝利できるのか? 審判は地域の皆様です。あたたかく見守っていただけると嬉しいです。

(2017/9)

オレンジ通信 第98号~思い出の場所に~
いやー暑い日が続きますね。本日は葬儀組合の会合で東京出張でした。都会と比べると有田は暑さの中にも納得できる感じがあります。都会は人と自然のバランスが良くないですよ!それと土が無くコンクリートと相まって暑さ倍増って感じです。田舎には暑くても涼しげな景色があります。もっと田舎の良さをアピールすべきだと思っています。
さて、話は変わって有田市民会館オープンおめでとうございます!!
綺麗になって雰囲気も今風に、今の時代に合わせて使い勝手も良さそうです。700席あれば大抵のイベントなども大丈夫でしょうし、音響や照明も良い感じで、これから楽しみです。ぜひ有効活用してもらいたいですね。
考えてみれば、以前の市民会館には色々な思い出がありました。1970年2月、中谷良太郎市長の時代に竣工され、41年間市民とともに歴史を重ねてきました。私自身の思い出は戦没者の慰霊祭の祭壇を毎年設営に行かせてもらいました。50周年で最終でしたから22年も前のことになるのですね。元市長の中本市長の市民葬も行われました。私のJC(日本青年会議所)時代の事業も多数行われ、特に懐かしい思い出は私が実行委員長で行った2001年の市町村合併をどうするのか1市5町(有田市・吉備町・金屋町・清水町・湯浅町・広川町)の首長対談を企画したことでした(結局、有田は一つにはなれませんでしたが・・・)。有田市でない私ですら沢山の思い出があるのですから、市民の皆さんは様々な思い出を持っておられることでしょう。
建物にはそこに関わる方々の様々な思い出が詰まっているのですね。そう考えると大切な方をお送りする当社の建物にも責任があるのだと思います。思い出となる施設、そこで受けた人的サービス、その双方が愛する人をお送りした方々の記憶に残るということを自覚しつつご葬儀をお手伝いさせていただかなければならないと思います。まさに葬儀社の責任です。そして、もう一つ大切なことは時代に合わせるという大切さです。本質である変えてはならない部分と時代に合わせた変化が必要なのです。
望月市政が新設し変化した市民会館はこれから皆様の心に残る数々のシーンを生み出していくのだと思います。とても綺麗になった市民会館は、当社のフューネラル有浄会館からもすぐ隣です。連鎖反応で有浄会館もリニューアルしたい気持ちが高まって来ました。もうしばらくかかりそうですが、皆さんの思い出にふさわしい施設運営を心がけたいものです。

(2017/8)

オレンジ通信 第97号~スケートパーク~
暑い日が続きますが、福岡や大分の水害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。水害のニュースを見ていると他人事に思えないのは昔から父が話している和歌山県中部で発生した「7・18水害」のことがあるからでしょう。1953年、被災者26万人、死者行方不明者1015人という県民の4分の1を巻き込む大災害であったことを私たちは忘れてはならないと思います。当時14歳であった父や家族の避難の話の中には、間一髪で命を拾うような話があり、ひいては私の存在さえも左右すると考えると恐ろしくなります。河川が整備されたとはいえ、最近の異常気象を考えると、いつ起こっても不思議ではなく、非常時の対応を話し合っておくことが大切だとつくづく思います。

さて、有田川の河川敷に花の里公園というところがあります。毎年「どんどん」というお祭りが行われる場所でもあります。ここで先日、女優の綾瀬はるかさんがCMの撮影を行いました。パナソニックが東京オリンピックを応援するCMで、各県で撮影する企画です。和歌山県ではスケートボードに期待がかかる岩出の選手の撮影でした。なぜ?有田川と思われますが、実は有田川町のこの場所は、いつもスケーターが集っている場所です。そしてそのルーツは私が地元商工会青年部の部長の頃(1995年頃)に、ここで行ったスケートボードのイベントがきっかけであったのです。私とスケートボードの出会いは1970年代に遡ります。近所の東京の大学に行っていた先輩がやっていたのがきっかけで高校時代に遊んでいました。そして80年代から90年代に入るとファッションともいうべきブームが到来しました。そして今日では子ども達が楽しむスポーツへと変化しています。親子で楽しめるスポーツの難易度は高く、東京オリンピックの正式競技にも選ばれ日本人選手の期待も高まっています。
さて、私が始めた花の里公園のスケートボードですが、そのあと地元のスケーター達が、水没後の掃除などを自主的に行い、管理を継続し、CM撮影を行うような場所として現在に至っています。彼らの行いは、今まさに注目し行おうとしている「住民主体のまちづくり」の精神ではないかと思います。こんなルーツがある町にもっと楽しめるスケートパークが何箇所かあれば町の観光資源にもなるし、若者が集まるイメージづくりにもなるのではないかと思います。行政からは「予算が」という言葉しか出てこないのが残念ですが、始めたきっかけ同様に民間でなんとかしないと難しいようですね。
誰か僕と一緒にスケートパークを作りませんか~!

(2017/7)

オレンジ通信 第96号~プレゼンテーション~
毎年6月に行われる葬儀業界の大きな展示会が今年もパシフィコ横浜で行われます。これは、葬祭関連に関わる業者さん向けの商品やソフトの大展示会と、そこに来るお客様方が学びの場を持てる講演会や実践作業講習との双方向で運営されている総合的なフェアです。
当社もここ数年、このフェアに参加しています。出展商品は有田市にある共感葬儀シェアというブランドの販売と、社内で活用しているオリジナルの顧客管理システムの販売です。葬儀社が葬儀社に対する商品(B to B)の出展は珍しいのですが、多様化する業界の中で自社の資源を全国の他社様が望まれるということはありがたいことです。

今年は出展の他に私の講演も頼まれています。3回目となるこの講演、約200名ほどの聴衆に向けて自社の取組みを発表するのです。どうも私の場合は、話し慣れしていませんので、当日まで悩みまくった結果、やってしまうのが、作り込み過ぎ。伝えたいことが多すぎて時間がオーバーしたり、早口で喋り過ぎたり、本当に伝えたいことを上手く伝えることが出来ないまま終了時間が来る。何度も失敗しているのですが、お客様に合わせた内容と時間配分というところ、プレゼンテーションって本当に難しいです。当日まで悩ましい日々は続きます。
さて、一方で会社の中での私のプレゼンはというと、最近は社長の思いを全く伝えていないことに気付かされます。彼らに任せていきたいという気持ちから自分の思いを抑えてきましたが、中小企業にとって社長の存在は必要不可欠なのでしょうか?

最近、僕のことをよく知る友人から、「栄作さんはお金に関する欲が感じられなくなったね」と言われました。確かに貪欲さがなくなった気がしました。お金に対する欲→いやらしい言い方に聞こえるかもしれないですが、これって経営者にとって非常に大切なことだと思います。利益を生まなければ社会貢献もできないわけですから、お客様の満足をどう利益に変えるのかと言うことなくして企業は成立しないのです。そこにこだわりがなくなったのは非常に危険な状況だと思い、考えを正すべきだと感じました。
企業のトップはどうあるべきなのか?社員主体を続けつつトップとしてのプレゼンとは?頭を悩ませながら日々のプレゼンを行わなければなりません。しばらくは悩ましい人生を続けないと許してくれそうにないですね(笑

(2017/6)

オレンジ通信 第95号~こだわり~
梅田の阪神百貨店で行われたポートランドフェアに参加してきました。これは百貨店が行う北海道フェアやバレンタインディフェアというような催事コーナーです。現在建て替え中とはいえ8階フロアのほとんどを使った大々的な催事でした。ポートランドはヒッピー文化の残る古き良きアメリカのイメージがあって、その生き方が今の日本の若者にうけているため、阪神百貨店としては若いトレンドを取り入れ新たな客層を増やすという目的があったのだと思います。
有田川町の若者たちによるまちづくりグループ「AGW」はポートランドとの連携による活動が話題となり、異例の展示ブースをいただきました。町の職員さんと住民が一緒になって町をPRする姿は頼もしく、これからの町を考えるととても心強い風景でした。
当社はこのフェアの中で、ポートランドのクラフト商品(皮革製品やアクセサリー、子供服など)のブランド7社の代理店としてPOP UP PORTLANDというコーナーを任されました。この催事の前身となるイベントは、ポートランド市開発局が主催し、ポートランドの「こだわり」を持って作られている小さなブランドたちの日本での販路を見つけるために、作り手本人(ポートランダー)が来日し、代理店になる企業・団体を対象に行われていました。それが今回は、百貨店で作り手がダイレクトにお客様に販売する形式に発展しました。クラフトビールのコーナーなどが列をなして賑わっている一方で、当社のクラフト商品コーナーはこだわりある作りの商品ばかりで、従前の百貨店のお客様層には理解しにくい商品と価格帯ということもあり販売には苦戦しました。その中でも商品の味や作り手の思いが伝わりファンになってくれるお客様は喜んでご購入くださいました。
 一部のブランドの作り手はフェア終了後に有田川町に遊びに来てくれました。ゆっくり話すことで、彼らの人間性も見え、商品へのこだわりもさらに深い理解ができました。当社はこのような商品をインターネット販売するサイトを設け全国に販売を試みているところです。

さて、「こだわり」という言葉、辞書を引いてみると「細かいことにとらわれる」「気にしなくていいことを気にする」など悪い方に向いていますが、人とは違う自分を主張する言葉として私は大好きです。言い換えれば「変人」ってことになるのかもしれません。
先に述べたAGWもまさにこだわり人間の集まりです。こんな社長のいるオレンジライフも変人集団であって良いと思います。企業としてのこだわりは「同じ方向を向いたこだわり」でなければなりません。同じこだわりを持ち仕事にプライドを持って欲しいと願います。祖父や父の代から受け継がれた当社のお葬式へのこだわりは、故人への思いと遺族への弔意、そして葬儀の持つ意義を理解し伝承していくことだと思います。葬儀社としてのこだわりを持ってチャレンジし続けて行きたいと考えます。

(2017/5)

オレンジ通信 第94号~入学~
4月3日に娘の大学の入学式に出席するために家族で東京に行きました。今年の桜は東京が全国的にも早咲きであったようで、ちょうど満開の時期に入学式を迎えられて感慨深いものがありました。
我が家には子どもが3人います。長女は2年前に埼玉の大学に、そして今回は次女が東京の大学に通うことになりました。同じ関東圏に姉妹で暮らすことで少し安心できますが欲を言えばもう少し近ければ一緒に住めて経済的だと考えてしまいます。それでも、小さい頃から仕事が不規則でろくに家にも居てやれなかった父としては、出来るだけ子どもたちの希望を聞いてやるのがせめてもの務めでしょうね(笑)ということで長女は生命科学という学問の中で、高齢者のQOLを高める目的でアルツハイマー治療の研究、次女は有田の未来のまちづくりを夢見て建築の勉強に夢を追っています。そして長男も中学に入学です。3人とも私の影響でバスケをやっているのですが、この子は特にバスケ好きで、学業よりガッツリとクラブ活動に専念するそうです。
子どもたちはそれぞれに自分で自分の道を考えて進んで行きます。親が道を決めるのも大切だと思います。私の場合は子も自分の考え、信念を持つことが第一だと考えていますので、子どもの意思を尊重したいですし、意思ある人生であってほしいと願うのです。しかしながら、子どもにとって選択肢の発想は難しいでしょう。ですから、ある程度のお膳立てを仕組むのも親の務めではないでしょうか?進むべき道を考えさせるヒントを与えてあげる子育てが必要だと感じています。
小学校の頃のミニバスケットはとても素晴らしい教育の場であったと思いますし、私たちが運営する学童保育も人間関係を構築する教育の場として有効活用できていると思います。学校教育以外の多くの事柄が子どもたちに影響を及ぼしながら人間形成がなされて行きます。その過程の中で親の役割とは何なのか?そして、人生の進むべき方向のヒントを与えることとは?先ず子どもを信じること、物質的に満たすことよりも愛情を与えながら夢を語る、そして少し先を見る(目標と達成)楽しさを与え続けていく、そんな子育てが出来ればと考えています。
そう考えると子育てと会社運営はすごく似ています。会社運営とは何をすべきか?
①人を育てること ②道しるべ
この2つに尽きると思うのです。子育てと会社運営、キーワードはどちらも「愛」だと思います。
しかしまぁ~、娘2人が家から出て随分寂しくなりました。長男もいずれはどこかへ修行に出るでしょう。親とは寂しい定めを背負いますね~。会社も「社長の仕事無くて寂しい」と思うくらい、社員中心の組織に早くなれればと願っています。

(2017/4)

オレンジ通信 第93号~父と叔父~
先日、久々に叔父(父の弟)とスキーしました。叔父はうちの家の次男として生まれ、旧丸善石油(旧下津町)で働き若い頃からスキーとテニスが得意で国体にも出たくらいでした。その後、会社がコスモ石油となり千葉県に転勤移住し、今は夫婦で軽井沢に移り、悠々自適に(今も冬場はスキーの指導員)定年後を過ごしています。私にとっては自由に人生を楽しむお手本的な存在でもあります。私が幼い頃からスキーに連れて行ってもらい、今の私の雪山好きは叔父の影響です。
ここ10年ほど一緒に行く機会がなかったのですが今回、叔父の誘いで6日間一緒に滑る機会があり、あらためて叔父の体力と技術の凄さに驚かされました。71歳の叔父の滑りに付いていくのがやっとでした。こだわりのある年の取り方にも影響を与えられます。
そんなことを考えながら、ふと、父のことを考えていました。学生時代から祖父の始めた葬儀社を手伝い休暇をろくに取ることが出来なかった父、私が大学に行かせてもらう時に「お前は自由な仕事に就きなさい」と言ってくれた裏には葬儀社の辛さを息子には継がせたくなかったのです。叔父は僕に趣味を与えてくれた。父は遊んでくれる時間はなかったのですが、自分の時間を削って仕事に励み、子(私)を育て、今の仕事の礎をつくってくれました。
今自分が父となり子育てをし、一番大切な時間は息子と共にする時間であることを実感しています。思い返せば、私が高校の時、捻挫していた私がよほど心配だったのか、バスケットボールの試合をこっそり観に来てくれたこと、陰ながら自分のことを大事に思っていてくれたことなど愛されていたことが思い出されます。あの頃、自分が仕事で行けないので弟(叔父)に連れて行かせた父のなんとも切ない男気が解るような気がします。叔父には楽しみを教えてもらったのですが、父がそうさせてくれたのだと、いい年になり気付かされた今回の6日間でした。
おかげで今、私は父と叔父の人生に学ぶべく自分の時間を持てる環境で会社運営と子育てが出来ています。品質より価格競合優位の今日、労働環境の法律も厳しくなりました。反面、頑張る時は頑張らなければ会社自体が負けてしまう厳しい競争社会の中ですが、社員には家族との時間がしっかりと持てる労働環境を確立させていきたいと思います。
“大切なのは「ライフバランス」。遊び、学び、働き、育て、奉仕”。

(2017/3)

オレンジ通信 第92号~雪道~
ここんとこ日本列島大寒波で雪による被害が出ています。雪に慣れている地域でのドカ降りも大変ですが、慣れていない(めったに雪なんか積もらない)地域に降ると交通マヒを起こしてしまって大変ですね。最近の世の中は寒さと暑さが極端やと感じているのはおっさんになった証拠かな(笑
しかし、和歌山というところは雪に弱い。阪和道が止まったら峠は大渋滞で特に有田なんかはどこにも行けない。こんなことを繰り返さないためにも皆さん車には冬用タイヤを履かせたほうがいいですよ。私はよく雪山に登るために車は4輪駆動でタイヤはスタッドレス(冬用)です。若い時は無茶をしてスキー場のゲレンデと駐車場の境を超えて乗り込んでしまい、埋まってしまって知り合いの除雪車で引っ張り出してもらった経験もありますが・・・
20年以上も雪道を走っていると、なんとなく「今日はやばい雪や」と解るような気がします。一番やばい雪は溶けていくときですね。カチンコチンに凍っているとツルツルでよく滑ると思うでしょう?でも日本の冬タイヤはよく出来ていて、そんな時ほどよく噛むのです。どんなタイヤでも四駆でも溶けだした雪は雪自体が滑るので危ないですね。和歌山みたいにちょっと積もって昼前になったら温くなって溶け出す、あの時です。みなさん注意してください。
私が雪道で心がけているのは(あくまでも私見)①滑りそうな場所を予期しながら運転する(カーブでのオーバースピードや橋の上など凍りやすい場所)②ブレーキテストをしながら走る(今の雪の状態でどれくらいの制動距離がいるのかチャック)③慌てない(できるだけブレーキでなくハンドル操作を心がける)といったところでしょうか。全ては経験です。私の場合はこういったことを心がけながら結構スピードも出します。ゆっくりすぎるとかえって追い越し車両などが危険です。自信がない場合は必ず横によって後方車に道を譲ることです。

さて、和歌山に居て気にかかるのは、災害時の交通渋滞です。私たちの住む街は都会ではありませんので住宅が密集している訳でもないので、東南海地震が来ても津波以外での大規模な災害は考えにくいでしょう。しかしながら、その後の対応に今のままの道路状態であれば助かるものも助からないという非常事態があり得るのではないでしょうか?
東日本大震災から6年、あの災害を忘れることなく常に改善できる事柄について考えなければならないと思うのです。3月です、当社のイベント「防災フェスティバル」にも足を運んでいただければ幸いです。

(2017/2)

オレンジ通信 第91号~インターナショナル~
皆様、遅ればせながら本年もよろしくお願いします。お正月はいかがでしたか?お正月のお葬式事情はここ数年、火葬場の予約待ちで2~3日間の順延というお葬式が多く、ご遺族にとっては何とも辛い時間を過ごすことになっています。火葬場の運営状況(火葬数と火葬炉の適正さ)は現在うまく行っていると考えていますがお正月だけは別なんですよ。
さて、今年の私の正月はというと、娘が高1の時に高校を通じて短期留学に行ったニュージーランドのホームステイ先の女子大生とお兄さん2人が年末から数週間来日してきました。正月休みを利用して2日間、日本文化に触れてもらおうと考え、お正月の高野山を訪れてみました。案外、1月2日の高野山は人は少なかったです。寒いということもあるでしょうが、やはり日本人のお正月はお寺より神社の方であると良く分かりました。
京都から電車で来たニュージーランドの兄妹3名と橋本で落ち合い、いざ高野山へ!久々に行った高野山、すごくインターナショナルになっている。音声ガイドを宿坊組合で貸し出しているので凄く便利。もちろんうちの家族は英語ができないので説明にとても役立ちました。その日は宿坊に宿泊して精進料理と写経、それから朝のお勤めに参加して、仏教に触れた1日でした。しかし、宿坊の和尚さん方皆さん英語が堪能で凄いなぁと思いました。あれだけ外国人のお客さんが多いとそうなるのでしょうが、1200年前の空海様は今のようなことを想像できていたのでしょうか?
2日目は車を飛ばして本宮大社へ!手前で熊野古道を約2時間ほど歩いて熊野詣で気分を味わいつつ本宮大社へ歩いて到着!ところが昨日とは打って変わって参拝客が列をなしていて、並んでお参りできる状況ではなく(時間の余裕が無く)、一応遠くから参拝しました。そのあと湯の峰温泉で温泉に入って、温泉卵を作って食べて、一気に自宅まで戻り、すき焼きパーティをして電車で京都へ帰って行きました。後から思えば忙しい旅行をさせてしまった反面、和歌山を満喫してもらえたのではないかと・・・
感じたことは言葉が通じあえなくても2日間一緒にいるだけで、お互いに共感することを望めば強い絆が生まれるのだということです。しかしまぁ本当にいい人たちでした。日本のことが大好きな外国人がたくさんいます。文化や建造物もそうですが、やはり「人」。人間性というものが問われると思います。国際交流はお互いを尊重し合える上で成り立つのではないでしょうか?人として忘れかけていたことを思い出させてくれた2日間でした。

(2017/1)

オレンジ通信 第90号~お客さんは見てる~
早いものでもう12月、有田はみかんの収穫で大忙し。「今年は期待できそうだ!」と農家の友人も喜んでいます。この時期、みかんの収穫で有田に訪れる「みかんバイトさん」の実態を皆さんはご存知ですか? 個性的で興味ある面々が多数有田に集まりますよ。そんな方々を集めて有田の良さを知ってもらう「みかんギャザリング」というイベントを12日に開催されました。日本全国から仕事に来ている方々と地元の若者が集まり、交流しどんな展開になるのか?できれば有田への移住なんかも推進できればと思い、すごく興味があります。(※本日は12月2日です。)
さて、私は「丸○製麺」のうどんがとても好きです。皆さんはどうですか?あのお店、全国チェーンなのですが、店によって微妙に味が違うのをご存知でしょうか?しかも店員さんの質も違うんです。まさに名前は同じでも別のお店です。通常のチェーン店はセントラルキッチンがあって、そこで調理をほぼ完成させて各店に運びます。ですから激安の200円台のグラタンを食べる事が出来たりする訳です。大量仕入れと大量生産による徹底したコスト管理で利益を生み出しています。
しかし、丸○製麺は違います。材料は一括仕入れだと思いますが、生産は各店舗ごとにそのお店で小麦粉から手打ち製麺し、オープンキッチンでは、天ぷらもしっかり揚げて、おにぎりも握っています。その作り手のちょっとした違いが各店舗の味に出るのだと思います。あと、サービスにも大きな違いがあります。やたら威勢のいい店、さりげない店、超スピーディにセカセカ動いているお店、いくら混んでも丁寧でゆっくりなお店、色々です。好みは人それぞれでしょう。ひとりで出張先で現地の店に入ってみます。この店はどうか?その微妙な違いや職員さんの対応の違いを見るのは楽しいです。
うどんでサービスや微妙な味の違いを比較し、どうのこうのと言うつもりは無いのですが、サービスを提供する側からみれば消費者の見る目は結構シビアですよね。裏返せば、いつも消費者側に立って商品やサービスを考えなければならないと勉強させられます。
つくるのも人、サービスするのも人、ロボット時代到来の世の中で人の存在は重要です。最近地方では若者不足で人材確保が重要課題です。冒頭のみかんバイトさんのような人材が移り住みたくなる。地元の若者が地元で頑張れる。そんな魅力あるまちづくりが必要ですね。
来年も微力ながら地域のために良き仕事が出来るよう邁進いたします。本年はありがとうございました。

(2016/12)

オレンジ通信 第89号~人財~
先日、体調不良にて出張を取りやめてしまいました。大切な会議でしたが、出張続きで疲れが溜まり「やばいかなぁ」というところまで来てしまったのです。11月は年に2回の全社員への個人面談(一週間フルに)とアメリカへ出張(一週間)があり、そのことを考えるとどこかで体調を戻さないと自分自身が潰れてしまうと自己判断でした。こんな事は今まで無かったのですが、正直「年取った」というのが実感です。
疲れの取れない年齢を自分が受け入れて準備をすることが必要だと思える=「守りに入った」ってことでしょうかね?最近特に思うのは、スポーツもそうですし、睡眠や仕事でも頭では出来るはずなのに体がついてこない!これを自分に理解させる事はすごく難しい事です。
同じように会社のトップとして自分にできる仕事量をわきまえなければならないと思います。私の場合、毎日何をしているのか?と思うような仕事のやり方と言うかスケジュール。本当に必要なことだけを選別して自分の仕事量に合った行動を取るべきだと悟りました。

今日も社員面談で感じた事は「社員が見えなくなって来た」という実感です。これは事業継承を意識し、意図的に部下への権限移譲を行なって来た結果なのですが、社員が見えなくなるのは危険というか、怖いなと感じました。もはや、今までのように陣頭指揮を取りながら次なる戦略を見つけ出しカタチにしていく事は体がついて来ないのだと自覚して、自分の役割は何なのか?何を優先させることが会社(自分)にとって効率が良いのかと考えて体を使うことが必要だと感じました。

しかし、人材って大切ですね。自分の仕事を任せていける人材を社内に多数育てて行ければ経営者の仕事は成功です。人ってどうやったら向上していくのか?と考えた時、やはり私は人による影響が大きいと思います。同僚、友人、恩師やお隣さん、影響を受けることのできる人脈(縁)を多く持つことが自分を育ててくれるのではないでしょうか?
あなたは沢山の縁をお持ちですか?普段知り合うことのない縁を創ろうとは思いませんか?
上の欄に書きましたが、オレンジライフでは地域の縁をもっと増やす活動「GO-EN(ご縁)プロジェクト」を行なっています。登録するだけですから、是非みなさんに参加して欲しいです。
尚、僕の体になってくれる方(社員)を探しています。やる気のある方、Facebookで私を探してメッセージください~

(2016/11)

オレンジ通信 第88号~社葬~
先日、有田市のK社様の社葬をさせていただきました。当社の請負仕事としては今までで最高規模のご葬儀であったと思います。準備期間は約25日間でしたが初めて用意するものが多く、とてもやり甲斐がある反面、会社側の真摯にお送りする気持ちも伝わり、絶対に失敗は許されない重圧がありました。フューネラル保田での準備には台風でビビリまくりましたが、少し雨があったものの当日は本当にラッキーな天候に恵まれました。このような社葬は有田では少ないです。企業が少ないということもありますが、個人葬で行う場合が多いのです。
 ここで社葬の意味をお伝えしましょう。社葬とは書いて字のごとく会社のご葬儀です。会社に貢献した方を会社の経費でお送りするのですが、通常のご葬儀とは違いがあります。参列者が故人を偲び、追慕し、悲しみを分かち合い、宗教的に魂を送る儀式である一般的なご葬儀に対して、社葬は社外に対して、その方の死を広報し、ご挨拶するという意味と、社内に対しては、その方の功績を讃えて、現社員が団結して、その方の思いを受け継いでいく場であると思います。

K社様は、本当に得意先様、地域の皆様にご配慮されていました。例えば駐車場で渋滞して迷惑をかけるわけにはいかないので別駐車場を設けてバスをピストン運転させる、お越しいただいた方を待たせるのに空調設備付きの大型テントを用意して座ってもらう等、こちら側の提案ではなく、お越しいただく方々に配慮することに多大な努力をされました。私たちが祭壇をいかに綺麗に飾るよりも重要な点が多々あり見習うべきところが多かったです。
この社葬については、故人様からの遺言は全くなく、きっとご自身のご葬儀に対しては社員に任せたいと考えた創業者の思いが感じ取れました。その物言わない遺言が、このような社葬の意味を十分に達成したご葬儀を成し得たのだと思います。

さて、最近では自分のご葬儀を考える終活(しゅうかつ)がブームとなりましたが、この意味は死を考えて今をしっかりと生きるという意味で、本当に自分のご葬儀を考える必要はあるのかと私は思います。ご葬儀は遺された方々が逝く人のために最大限努力して行うものではないでしょうか?
とはいえ、ご葬儀のことを考えることで、自分の終い方を考えることは良いことですよ。最近は相続税の徴収方法も変わりましたし、一般化しています。自分の相続で誰かが嫌な思いをしたら困りますよね~。よく「あの世へは何も持っていけやん」と言いますし!
10月30日にはシェア有田で、様々な形式のご葬儀の話や相続の話など、いろんな情報をお話するイベントをさせていただきます。ぜひお越しください。

(2016/10)

オレンジ通信 第87号~オリンピックの学び~
今年のオリンピックは本当に面白かった。そう感じた方が多かったのではないでしょうか?選手の方々は常に全力で勝負する中で、多くのドラマが生まれました。
マスコミの見せ方も今までとは違い、選手達にフォーカスした、それぞれの生き様やドラマが描かれていることが多かったですね。競泳の荻野くん・瀬戸くん同級生ライバル話や、柔道のお家芸復活など、ネタづくりとしてマスコミが作り上げたものもあったのかもしれないが、感謝、家族、絆というようなキーワードで筋書きのないドラマをドラマチックに演出出来ていたことも大きかったと思います。
皆さんはどのような感動を覚えましたか?オリンピック的に凄かったのは400メートルリレーの銀だと思うし、日本スポーツ界に於けるパラダイムシフトの瞬間であったと感じています。ただ、私の心に深く印象に残ったのは陸上やカヌー、競泳などのタイムを競う競技ではなく、卓球やテニス、バトミントンのような相手と対戦して勝ち進む競技のなかでの大逆転劇でした。(錦織くんや高橋&松友ペアなどなど)
もう後がない極限で力を発揮出来る「気持ち」のもち方でした。あそこまでいくと技術は互角のはずです。技術の勝負ではなく精神力の勝負、それが本当に強いってことだと思うのですが・・・きっと、あそこまで到達しないと会得できないと思うのですが、諦めない強い心は、日々の練習量「経験」であったり、支えてくれている家族や周りの方への「感謝」の心だったり、自分を信じること「自信」から生まれているのだと思います。そして、さらに自分自身の「パラダイムシフト」を作り上げ「ゾーン」の扉を開けているのではないかと思ってしまいました。

私のイノベーション(変革)のキーワードには常にパラダイムシフトという文字がありました。しかし、今回のオリンピックでの学びは「とことん」の領域まで到達しない限りパラダイムシフトには至らないということが良くわかりました。まだまだ極限には到達出来ていないようです(泣)
レスリング吉田沙保里さんは日本で一番金メダルに近いと言われていながら、逆に金を取れなかったことで、金を取った選手よりも感動と共感を呼び起こしました。彼女にしか出来ないオリンピックでのパラダイムシフトであります。スポーツは感動だ!

パラダイムシフト…既存の考え方や固定概念、模範や範例を新たなものにシフトすること。
ゾーン体験…スポーツ選手が、極度の集中状態にあり、他の思考や感情を忘れてしまうほど、競技に没頭しているような状態を体験する特殊な状況。


(2016/9)

オレンジ通信 第86号~遺伝~
先日、東京出張の折、予定がキャンセルになったので埼玉の大宮の大学に通っている長女のことが気になり、急遽訪ねることにしました。早いものであっという間に長女も20歳です。急に行くよと伝えても嫌がることなく受け入れてくれるのは、親として喜ばしい事ですね。部屋に入るとテスト期間中で、私が訪ねても勉強であまり話すこともできませんでしたが、娘の顔を見るだけで落ち着きを感じました。お昼に、近くの娘のバイト先のお蕎麦屋さんで食事した時も、店主から「何か心配事があったら電話してくださいね。遠いと心配ですよね」という優しい言葉に感動を頂きました。親は心配してナンボですが、当人は人付き合いもうまくやっているようで安心しました。

お世辞でしょうが、子どもたちに対して「親に似て人付き合いが上手い」とか、「人をまとめる力がある」と言うような事をおっしゃって頂く事があります。私の性格は本来、人見知りで人の影に隠れているような性格ですので、本当なら彼女達の実力でしょう。
もうひとつ考えられる事は経験値も遺伝するという事です。私の場合は性格ではなく、直面している環境の中で、仕方なく課題解決を重ねて、周りの方々と親交を持たせて頂いたり、会社という組織のまとめ役として培われている事が多数あり私自身の成長があります。もし、その経験までも遺伝しているのだとしたら? 少し嬉しく思うのですが…
そういえば、長男のバスケのプレースタイルや悪いクセまで、やたら私に似ています。そんなところまで遺伝しているのかと思うと、脈々と受け継がれる血縁の面白さと神秘さを感じます。
私は子どもには自由にさせてやりたいですね。自由という意味は広い世界観の中で選択肢を与えてやれる環境整備をどれだけしてやれるか、理解させてやれるかという事かな。

しかし、最近は距離という概念が無くなってきました。同じ町内にも日本の大学を卒業してドイツの大学に通う勤勉な女性がいたり、愛知県の友人の娘はマレーシアの中学校に入学させると聞いたり、グローバル化が進んでいるようです。本人が望む望まずにかかわらず、それを送り出す親の覚悟も大したものですわ!

さて、間も無くお盆です。自分の子どもを思うということは同時にご先祖さまを思うことと繋がるのではないでしょうか? 何世代もの家族と一緒に盆踊りをしませんか!

(2016/8)

オレンジ通信 第85号~まちづくり~
参院選挙も終わり株価が上がったようです。しかしイギリスのEU離脱で今後起こりうる世界の動向を考えると、この先は経済的にとても難しい時代が訪れると思います。選挙権が18歳に引き下げられたのは、少子高齢社会のなかで高齢者を支えるべき世代であることを若者に自覚させるのが意図のように感じたのは私だけでしょうか。
とにかく日本の人口はすぐには増えませんし、アベノミクスにお願いしても政策で補えきれないのは明白です。自分たちの生活は自分たちで守る。誰も助けてくれない時代です。地方(特に田舎)は、本当に大変だと思います。私の知る限りでは、市や町に改革を期待してはかわいそうだと感じるような行政の仕組みが見て取れます。市や町のせいにするのでなく、親身になって地域を考える住民グループが必要な時期が来たと感じています。
今、有田川町では住民主体のまちづくりを推進しています。「暮らして楽しいまちは誰もが住みたいまちになる」というキャッチフレーズで、先ずは住民が住みたい町、女性が住みたい町を目指してAGWという名の住民グループが結成されています。メンバーは若者を中心に60名ほど。有田川で起業して子育てしたいと願う女性も多くいます。その核となる、アメリカ・オレゴン州のポートランド市との連携によるまちづくりも、全国から注目を集めるようになってきました。
現在進めているのは、廃園となった田殿保育所のリノベーションです。起業支援と地域の観光資源となれるよう地元住民の意見を聞きながらポートランドの建築家のデザインによって進めています。
そんな中、先日湯浅町のまちづくりを行う企業家さんたちと親睦を深める機会をいただきました。我々とはまた違った一面があり、とても勉強になりました。このように行政区だけではなく、有田という地域をひとつにまちづくりを進めていくことも大切だと思います。
一番大事なのは国のお金をあてにせずに地域活性化を促す事業を起こすことだと思っています。当社も微力ではありますが、まちづくりに関わっていくことが企業存続の鍵だと考えています。
今まで、有田川町の皆様には一様にご案内出来ていないこともあり、まちづくりにご興味のある方がいらっしゃいましたらぜひご連絡ください。また、有田市や湯浅町、広川町の皆さんとも交流できれば幸いです。
書き終わってビックリ!元祖「多事争論」の鳥越俊太郎さんが都知事選に!どうなるやろ?見守りたいな~~

(2016/7)

オレンジ通信 第84号~幸せの意味~
人の幸せの価値観は色々あると思います。今話題の東京の偉い方も、ご家族との時間を大切にし、経費をお使いになっていたのでしょうか?公人になると決めた日にプライベートを失う覚悟は無かったのかと残念に思います。
さて、先日友人の結婚式に参加させてもらいました。以前、有田川町で撮った映画「ねこにみかん」の制作を担当していたIさんと、その時お手伝いしてくれていた女優のMさんのちょっと遅めな大人の結婚式です。撮影していた頃から良い仲だったらしく、その後すぐに籍を入れ、お子さんも2歳になるご家族です。今回、めでたく挙式を行うことになり参加させてもらいました。場所は堺の住宅地のなかにある、中庭に樹齢何百年も経っている黐(もち)の木がドカーンと立って、その木の周りで人前結婚式を行う元祖ハウスウエディングって感じのところでした。それはそれはアットホーム&スローな感じがとても良かったです。
理由を考えてみました。①二人はすでに結婚3年目で子どもさんも2歳で一緒に結婚式をしている ②子どもがやたら走り回っているが、それも和む ③二人ともある程度の年齢なので出席者も大人たち ④映画関係者が多いので下手な芸は出ないし洒落ている ⑤きらびやかな場所ではないので落ち着く ⑥式辞のテンポが良くて飽きが来ない以上のようなことが挙げられます。
特に良かったのはウクレレ片手に友人たちがオリジナルソングの合唱。すごく気に入ったのは「幸せの国には一人では行けない」というフレーズ。まさにその通りでいくらお金があっても、どんな成功を成し遂げても、人は一人で幸せを感じることは出来ないと思います。一番大切なものは何であるのかということを実感できた瞬間でした。そして、二人が大事にすることは「ゆっくり・ゆっくり」だそうです。二人は夢を追う仕事をしています。旦那さんはファンタジー映画を製作したい監督志望です。おそらくふたりはお子さんとの時間を第一に考え二人三脚で人生をゆっくりと楽しんでいくことでしょう。

都会では殺伐としたビジネス合戦。ビジネスチャンスは国内に止まらず多数の海外進出。そんな中でドロップアウトし鬱に悩む若者が増加。さてさて、本当の幸せはどこにあるのかな?都会に行くことでしょうか?そう考えると、これからは私たちの住むような田舎が人の優しさに溢れる「幸せの国」になれるのではないでしょうか?
しかしまぁ若い時から仕事仕事で家族に迷惑をかけたなぁ。これからは家族とともに人生を使いたいと感じた結婚式でした。

(2016/6)

オレンジ通信 第83号~仲間~
熊本地震で被災されました皆様に心からお見舞い申し上げます。1日も早い復興をお祈りします。

先日、統合のため田殿保育所と御霊保育所が閉所となりました。幸いにも田殿保育所跡を住民の施設として活用できるということで、一つの区切りとしてメモリアルイベントを開催しました。
有田川町では持続可能な町を目指す中で「若い女性が住んでいて楽しい=子育てに適したまちづくり」を地方創生の柱としています。オレゴン州ポートランドの市開発局に教わりながら、住民が主体となるまちづくりを進めています。ポートランドは全米で最も住みたい町に選ばれた町です。そういった取り組みに私自身も参加させていただいています。そんな中で、田殿地区の方達が子供の頃に通った施設をうまく活かせないか?ということになり、思い出や感謝の気持ちを地域住民と共有するイベントを開催したのです。
イベントの中心となったのは、有田川町の地方創生を担う若手グループ「AGW(エージーダブリュー)」です。有田川町に生まれ育ったり縁あってこちらに住んでいる若者たちです。職業も年齢も関係なく地域を楽しく住みやすい町にしたいという目的で繋がっています。イベント当日の2日間は地域のたくさんの方が訪れてくださり、保育所が次にどのような施設になるのかと思いを膨らませていました。何よりもありがたかったのは、30人以上の地域の若者が「まちづくり」で繋がり、協力し、イベントの成功という素晴らしい成果を上げたことです。今後、住民の皆様のご意見を反映させながら保育所跡をリノベーションさせていくことが楽しみです。
AGWの皆さんは自分の仕事をやりながら時間を作り協力してくれています。何かを動かす時には無償の大きな力が必要だと思います。そこを乗り切れる人たちが今までの常識にとらわれず、真に必要な変革を遂げられるのだと思います。
目的は「未来に何を残せるか」という布石だと思っています。人として何を後世に残すのか?たくさんの仲間とともに何かを成し得たとしたら、それは、お金を残すことよりも素晴らしい人生の価値だと思うのです。

(2016/5)

オレンジ通信 第82号~親として~
先日、息子と二人で白馬の栂池(つがいけ)高原に旅行してきました。昨年から息子とふたりで旅行や遊びに行く機会を多く取っています。今年、小学校6年になるので、そろそろ反抗期にもなるでしょうし、付いてきてくれるうちに教えてやれることは教えたいと思うのです。
旅行中に私がこだわっていることは、うるさいことは言わず、自分でできることは必ずさせる。例えば、歯磨きしたか?服着替えたか?とか日常のなかで妻がいつも気にするようなことは言わないで、自主性を持たせ行動させます。
次に男同士でしか出来ないことで最高のことを体感させる。今回はバックカントリースキー(私たちはスノーボード)です。ボードを背負い、山を歩いて登り(今回は3時間登り汗だく)、自然の山の地形を滑り降るのです。以前から通常のスキー場は家族で行っていましたが、11歳でこのスポーツのデビューはなかなか出来ないと思います。「やるならとことんやる」そんなこだわりを男同士で教えてやりたかったのです。
さて、会社も同じですよね。「おしえる」とはどのようなことなのでしょう。単に技術を教えるではなく、スピリッツを植え付けるという事は時間のかかるものです。
社員たちの成長を期待し、最近は特に自主性を持たせる事に重点を置いています。今まではそれを怠り、ちょっとワンマンすぎたのかもしれないです。きちんとした組織として、これからもオレンジライフを地域に残し、地域のための事業を自走してもらうためには、私自身がもっと大きな視野でバックアップする事が必要でしょう。儀礼に対するこだわり、お客様満足度に対するこだわり、それらを上げていくには、社員自身の中の「最高値の基準」をどこに置くのかです。我が子に体感させるように社員にも優しさを持って最高を示していく事が私の使命だと思います。

しかし、今回の山登り、息子に体力的に敗北です。さらに老いを感じました~。次回一緒にいく時まで鍛えなおしですわ(汗

(2016/4)

オレンジ通信 第81号~お付き合いはエネルギー~
皆様は、日頃から生活する上で、どのような「お付き合い」をお持ちでしょうか?「お付き合い」とは、ここでは“繋がりを持つ人たちの集まり”いわゆる“コミュニティ”と解釈してください。
私の場合は、親戚、旧友、趣味の友人、地元の団体、会社の仲間、同業者、子どもを介した友人、両親の友人、ご近所さんetc. とめちゃめちゃ多い方だと思います。その中でもお付き合いの度合いは相手によって様々です。環境や年齢により、どのようにお付き合いをするのか差が出てくるのはごく自然なことでしょう。

そんな事も踏まえながら…、現代の「地域コミュニティ」のあり方は昔とずいぶん変わってきたと感じます。日頃から近所の人と挨拶を交わしたり、子ども同士が遊んだり、いざという時に助けあったりするのが村社会の仕組みです。近年その仕組みも必要性が薄れてきたのでしょうか?
勤め先の会社でのお付き合いを考えてみてください。同僚の家に子どもができればお祝いをする。同僚のお父様が亡くなったらお悔やみに行く。こんなやり取りは今の世の中必要ないのでしょうか。人として必要なことも「めんどう」で済まされる世の中が、人の付き合いを気薄にしていると感じます。

最近のお葬式を見ていると、お付き合い加減をグループ単位で考える方を多数見受けます。「会社関係には言わない」「近所の方だけには告知します」と。もちろん事情があっての事ですので、単純に否定などはできません。でも実際は、お付き合いに線は引きにくいのです。グループの中でも、この方には必要で、この方には必要ない。そんな微妙な基準が自分の中にはあります。そう考えるとお葬式をどこまで知らせるのかは自分で決められますが(実際は決めにくいけど)、会葬に来てくださる方を選ぶことは出来ないです。お葬式での香典や、出産のお祝いなども同じだと思います。

では、私たちが地域近隣を大切にしなければならない理由はなんでしょうか?

私のように地元で商売をさせていただいている者にとっては、お付き合いがなければ生きていけません。しかし、有田のような田舎の高齢地域では、これからに残すお付き合いに不要論も聞こえてきます。私は未だ諦めていないので、まだまだ地域が面白くなるためには地域の「お付き合い」を加速させることが必要だと最近の活動を通して実感しています。
自らが行動し「お付き合い」を増やすことは、自らが活気に満ち溢れてくるということです。人は人との関係性でエネルギーをいただき、それにより自分を輝かせることができるのだと思います。多くの仲間を作ることが幸せを呼ぶ鍵かもしれません。

(2016/3)

オレンジ通信 第80号~スムーズ~
今年は本当に暖冬でスキー場には雪が無く、本来なら12月から滑りに出かける僕ですが、初滑りはお正月開けてからでした。その時点でも積雪量は昨年のたった8%しかなく、ゲレンデは土が見えているような状態でした。先日の大寒波でやっと普通のスキー場になったといった感じですが、従来に比べるとまだまだ雪が足りていない状態だと思います。雪国の方は雪が少ない方が暮らしやすいでしょうが、逆に雪を生業にしている除雪作業やスキー場にとって今年は大打撃だと思います。

さて、話は変わって先日社員から「先輩のスムーズな仕事運びに感銘を受けた」という報告がありました。ではスムーズに事を運ぶには何が大事なのでしょうか?先日の大寒波に見舞われた1月24日の僕の体験を元に考えたいと思います。
テレビでは広島での30年ぶりの積雪120cm越えや、雪の中で行われた駅伝の中継が報じられていました。「こりゃ早く帰らないとヤバイな」と感じ長野県の小谷村を出発しました。走り慣れている日本海側を帰ろうとネットで交通情報を確認しながら出発したのです。豪雪の中、高速インターまで来たら高速が通行止めでした。「マジか!」と思いましたが、3時間かけて出発地点に戻り中部側の別ルートを取りました。間違ってもスムーズとは言えない結果です。ただ、そこからはとてもスムーズでした。そのわけは福井から出発した有田の友人がいろんな情報をくれたからです。「雪で阪和道では和歌山に入れないよ」とか「国道は海南から動いてない」とか逐一報告をくれたので、わざと遠回りをして渋滞を回避出来たり、山を越えたりして悪環境の中でスムーズに早く帰り着くことができました。
この事からスムーズさに必要な要素を考えてみました。第1には「確実な情報」です。友人の経験から出た確実な情報はインターネットよりもはるかに信頼できるものです。次に大切なのは「豊富な経験」だと思います。渋滞情報を活用できる迂回ルートを自分の経験で判断するということや雪道の峠を運転できる経験です。

つまりスムーズに物事を処理して行くには、自分自身の経験を高めそれを自信に変えて、確かな情報源から確実で最善の方法を選び備えることだと思います。
もうひとつ忘れてはならないことは「スムーズ」とは満足な結果があってこそ使われる形容動詞であることです。したがって上記の先輩社員の場合は「お客様の満足」が兼ね備わっているということを忘れてはなりません。
後輩社員諸君、精進してスムーズなお仕事が出来るようになってくれることを期待しています。

(2016/2)

オレンジ通信 第79号~おみくじ~
新しい年を迎えました。昨年の12月後半から1月(7日に書いています)にかけて非常にたくさんの葬儀のご依頼を頂きました。年末年始に慌ただしく故人をお見送りになった皆様に、あらためてお悔やみを申し上げます。そんな状態でしたので、当社の社員はお正月にゆっくりというような状態ではありませんでした。お正月に家族とゆっくりすることなくお客様に接する社員の頑張りに感謝しています。
そんなわけで、有田川町吉見にある有田聖苑も毎年、お正月は火葬炉がいっぱいになって過去には3~4日待ちということもありました。今年も少しお待ちいただく形になりましたが、パンクすること無く、なんとか無事に葬儀を行っていただくことができました。そんなところからも、有田ではすでに死亡数はピークを過ぎているのかもしれません。年初めから当社にとっては大きな課題です。事業の再編を考えなければならない時期かもしれません。

さて、毎年元旦には家族で有田川町内の神社3社(藤並、御霊、田殿)へお参りに出かけます。おみくじは氏神である藤並神社で一回だけ引くことに決めています。行く先々で引き直しせずに素直に一発を受け入れることにしています。ここ数年、末吉、小吉というよう感じでパッとしませんでしたが、今年は久々の大吉でした。なんかちっちゃいことですが「こいつは春から縁起がいいや」って感じです。皆さんはおみくじの内容のどの部分を重要視しますか?若い時は、学業とか恋愛・商売とか、自分の興味深い結果の書いたところしか見ていなかった気がします。しかし50歳も超えればその部分より、そこに至る過程とか気持ちの持ち方が書かれた歌の方が大切に思えてきます。この差は不思議です。しかし、まぁ、おみくじの歌の意味を理解できない自分の国語力の無さを痛感します。学生時代にもっと古文とか勉強しときゃ良かったと悔やんでしまいます。
今年の僕のおみくじの文章解説の一部に「意志強く驕(おご)り高ぶることなく」というフレーズがあり、とても心に残った文章でした。
神社仏閣にお参りすることもおみくじを引くことも、僕は自分への問いかけ、戒めであると思っています。神に自分というものを問いかけ、自分を見つめ直し、神に願うのではなく自分自身で自分を改革していくことが大事なのではないでしょうか。

最後になりましたが、皆様にとって幸多き年となるようお祈り申し上げます。本年もよろしくお願い致します。

(2016/1)

オレンジ通信 第78号~有田の宝~
今年は暖冬と言われていましたが、急に雪が降ったり、最近異常気象が当たり前になってきました。先日、気象ってすごく大事なのだと友人のみかんづくりのプロOさんの話を聞いて感じました。「今年は腐りやすいんやー」ということで、雨の時期とか量とかで甘さと酸味のバランスが変わるだけではなくて、腐り具合とかもぜんぜん違うのかと改めてみかんづくりの難しさを実感しました。「今年は、いちごに触るようにみかんのももに触れるんや」と本当に大切にみかんを扱う彼を見て、これぞ職人や!と思いました。

さて、考えてみれば、昔から有田に住んで、当たり前のように見ている有田みかんですが、地元にこんな素晴らしい特産品があるということはまちの宝ですね。先日も「ソトコト」という雑誌の取材でみかん山の段々畑で集合写真を撮りました。この雑誌は都会向けに田舎暮らしや田舎のいいところを紹介する雑誌ですが、その記者さんによれば、ここ数年で都会の田舎思考がすごく高まっているということでした。物や便利さに憧れた価値観が少しずつ崩れかけているようです。田舎でほっこり的な暮らしに憧れる時代がもうすぐ来るかもしれません。そんな時、みかんづくりに若者が多数訪れるまちになれば嬉しいですし、みかん農家の皆さんが有田の要であり宝であることは紛れもありません。農業者の皆様の頑張りを応援したいと思います。
今年は国の政策で地方創生がうたわれました。10月末には各自治体から「まち・ひと・しごと創生総合戦略」なるものが発表されているはずです。未来に向けて具体的まちづくりの計画が進んでいくでしょう。是非、皆さんもご自身のまちの計画書に目を通してみてはいかがでしょうか?自分たちが住むまちの計画書ですから住民が理解していることが何よりも重要だと思います。
私自身も今年、まちづくりに関わることでたくさんの方々との出会いがありました。有田川町では住民主体のまちづくりが進められています。そのなかで、そのエンジンとなる「チーム変人」というグループを住民数名で結成しています。2015年を振り返り、このグループでの活動は私にとって非常に意義のあるものでした。ちなみに変人とは変革を起こす人々で、決して変態ではありません(笑)
志を同じくする方々との出会いは非常に興味深いものです。来年もたくさんの方々に出会えるよう自分自身も努力をしたいと思います。

これからがみかんも大詰めです!みかん農家の皆様には、一年で一番忙しい時期です。くれぐれもお体にご自愛いただき、我らが有田ブランドを全国にお送りくださいませ。

(2015/12)

オレンジ通信 第77号~いのちのバトン~
大切な2人の女性が亡くなりました。一人は父の妹です。叔母はガンで十数年闘病生活を続けた夫を2年半前に送りました。その間は夫を助け、みかん畑を守り、身を粉にして献身的に看病や仕事をしていました。夫の看取りを終えて、少しは楽をして欲しいと考えていた矢先、夫の死から半年で自分も肺癌が発覚し、みるみる衰え73年の人生に幕を引きました。最期は家族・親族の見守る中で息を引き取りました。もう一人は当社で働いてくれていたパートさんです。法事や葬儀のサービスでいつも気品のある笑顔で接客してくれていました。夜中に、くも膜下出血で急に亡くなられました。どちらもとても悲しい出来事でした。
私は葬儀のプロとして常に心がけていることは「亡くなった方を尊重しよう」そして「その方が生きてきた意義について深く考え、本人や遺族に伝わるお別れをしたい」と。今回、叔母の最期の時、病院のベッドで家族・親族は叔母と感謝の気持ちを伝え合うことが出来たことは、本人にとっても、家族にとっても、そして私にとっても、悲しい中ですが嬉しい瞬間であったはずです。その時は「おばちゃんはほんまに幸せやったね。息子や嫁や娘、孫やひ孫まで、おばちゃんが頑張ったからこんないい家族が出来たんやなぁ。これからは純明(長男)が家を守っていくのを僕も見ているよ。」という言葉をかけました。一方でパートさんのお悔やみの時には、ご家族にかける言葉も見つかりませんでした。まだ学生の子どもさん2人には「お母さんは本当に素敵な接客ができる方でした。とても助けられました。本当に感謝しています。」と伝えました。そして、制服姿の彼女の遺影に、心の中で「真面目そうないいお子さん方ですね。無念でしょうがお子様たちなら大丈夫ですよ。」と念じました。
このお二人にかけた言葉を考えてみると人の人生の中で尊重できる一番の事柄は「生命を繋ぐ」という行為ではないかと私は思います。財を遺すことだと思う人もいるでしょうが、子をつくり、育て、家族が仲良く繁栄することこそ、人生の価値の基本だと思います。

さて、話は全く変わってしまいますが、ここ数ヶ月で当社の若手社員のなんと3名が「結婚します。子どもが出来ました!」と発表です。「え~早いんと違うの?生活大丈夫か?」とは思いましたが、この晩婚流行りの近年、結婚の価値さえ変わっていく中で、命の大切さを考えて、自分の人生を早い段階で子どものために尽くそうとする彼らこそ、本当にすげ~奴らだと感心しています。そして、会社は彼らや彼らの家族の生活を守る場でもあります。決意した彼らにエールを込めて、親となる責任ということを伝えたいです。

「君たちが、いずれ死にゆく時、家族が君らに感謝の気持ちを述べ、君らは自分の生き様をいい人生だったと笑えるように生きなさい」と。

(2015/11)

オレンジ通信 第76号~志~
先日、ある人が「今でも学校の歴史の勉強って、年号を覚えさせるけど、こんなにネットが普及して携帯で調べれば、なんでも出てくる時代に、歴史上の人物名や年号を教えるなんてナンセンスだ!本当の教育は、歴史上の人物が、どんな志を持って、どう歴史を創ってきたかということが大事なんだ」「生きていく上で最も大切なことは志を持つことである。それを学ぶのも歴史だ」と言っていました。
が・・・しかしまぁ、今までの常識がどんどん塗り替えられて日々進んでいきますね。本当にITが世の中にもたらしている影響はすごいと思うのです。

現在のネット社会は誰もが一定レベルの同じ情報を得られるので、生活自体も均一化して見えるのだと思います。その結果、「見栄なんか張らなくていい時代」になっているのではないでしょうか。ひと昔、ふた昔ほど前は「いい車」は男のステイタスだったし、彼女を口説き落とす為に見栄を張って高級レストランに招待したものでした。しかし、今はどうでしょうか?洋服はユニクロでいいし、デートは男女割り勘、車もシェアリングする時代です。
物事にこだわりを持つことさえ無くなって消費の代わりに携帯電話ばかりにお金がかかる。どこでもいつでも携帯いじって暇をつぶす時代。そんな社会だから昔に比べて仕事のやる気(モチベーション)が上がらなくなって当然だと思うのです。ある程度の仕事をすればある程度の報酬が得られる。誠にありがたい社会ですが、反面、若者に競争心が少ないような気がするのは私だけでしょうか?
一方で今、社会、企業に求められるのはパーソナルブランディングの出来る人材です。競争するのでは無く自分をオンリーワンにして貢献できる人材が求められているのです。
では、そのような自分はどのようにつくるのでしょうか?自分のやる気をくすぐる方法をひとつお教えしましょう。それは常に「自分を客観的な視点で見る」ことだそうです。自分を遠目に見て、それが正解かどうか、やるべきことが出来ているのか?そう問いかけていけば自ずとやる気が出るのだそうです。どうも最近やる気が出ない方、お試しください。
さて、前回から頭の回転が遅くなったと報告をしていた私ですが、先日横浜で元オリエンタルランド(ディズニーランド・シー経営)の経営陣であった方の講演を聞く機会がありました。上記の話はその方の受け売りなのですが(笑)実はその講演の前に、えらく退屈な話があったので、その間ずっと自分の人生の今後の計画と成すべきことを整理していました。ある程度の答えが出た時に、その講演を聞いて自分の中にすっかり落ちました。
まさに自分を客観的に分析し、やるべきことが決まった後で、それに関する具体的な方法を講演で学んだ時間であったと思うのです。それからここ数日は、すこぶる頭が回るようになりました。冒頭の方のお話や今回の横浜は、あらためて自分の志を確かめ、自分の使命を再確認できた時間でもありました。
しばらく「やる気」保ちそうな気がするわ~!

(2015/10)

上野山栄作の多事想論