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株式会社オレンジライフ代表取締役社長:上野山栄作のエッセー「多事想論」

株式会社オレンジライフ代表取締役社長:上野山栄作のエッセー「多事想論」

オレンジ通信 第25号~鈴虫寺~
僕は年に3回くらい京都の鈴虫寺にお願いに行きます。正式名称は「妙徳山 華厳寺」といい西京区にあります。休日ともなると2時間待ちとかなんです。なぜか?というと、そこには一つだけ願いを叶えてくれるお地蔵様「幸福地蔵」様がいるからです。このお地蔵様は日本で唯一、わらじを履いていて、お願いするときに名前と住所を言ってから願い事をすると、お地蔵様が一人一人のお家に歩いて来てくれ願いを叶えてくれるというのです。
ところがこのお地蔵様に願いをしようとすると必ずお寺の庫裏(くり)に通されて、お茶とお菓子を頂きながら30分程度のお話(説法)を聞くことになります。その庫裏の中には5000匹の鈴虫が飼育されていて年中「リンリン」と鳴いています。従って「鈴虫寺」です。そこでのお話はジョークまじりでとても面白いのですが、その中にも仏の道を示すようなお話が混じり、毎回考えさせられるのです。来ている人たちは観光客が多く、普通ならお寺の説法を聞くようなムードには見えない方々も多数です。でもちゃんと聞いています。その話を聞いた後、お守りを買ってそれを持ってお地蔵様の前に行き願いをします。
お願いごとですが、例えば結婚したいという願いがあれば、先ず「いい人に出会えますよう」次に「その人とおつきあいが出来ますよう」そして「結婚出来ますよう」と3回に分けてお願いしなさいと言うのです。従って毎回お礼参りを含め、寺には3回来なくてはなりません。しかし、ここが良い所だと思います。僕は忠実にこのやり方で全ての願いを叶えて来ました。
考えてみれば目標設定をしてそれに向かうときに、最終の所だけを思い描いていても結果は出ません。そうするためにはどうしたら良いのかを順序立てて計画していかなければ達成は出来ないのです。それを語らずとも、この寺は僕にその事を教えてくれているような気がします。そしてこの寺に来て30分の説法の中に知らず知らずに生き方をも教えられているのです。
お地蔵様への願いは良く叶うはず!自ずと自分で努力出来るような願い事(目標設定)になっています。今の時代、関心の無い方に倫理じみた話は馬耳東風、しかし非常にうまく話を聞かせるこのお寺、なかなかやるなーと商売人としてもあっぱれです。
間もなくお盆です、当社の関わる上記のイベント「ボンデアレック」が開催されます。イベントで楽しむことで知らず知らずに忘れかけているお盆や先祖、地域の意味を再確認してくれることを祈りたいものです。

(2011/8)

オレンジ通信 第24号~つながり~
僕がまだ幼い頃、家のすぐ横に中学校がありました。その後、町村合併により中学校は吉備中学校と名を変え移転し現在は長尾製缶所となっています。

当時、その学校の前に文房具やお菓子などを売っていたお店があり、ここのご主人はうちの家と親交が深く、うちの祖父と馬が合い、祖父の亡くなったあとも何かにつけてよくうちに来てくれました。近所で親戚のような関係性のあるお宅でした。僕が小学校低学年の頃は学校が終ると家に帰らず、そのお店に行き、たえちゃん(娘さん)に勉強を教えてもらいました(多分ほとんど遊んでいた)。時にはご飯をごちそうになったりし、今でもその時の卵焼きの味が忘れられない思い出です。とにかく大変お世話になった記憶があります。そして月日は流れ、そのお宅は商売上の都合で引っ越し(同じ区の中ですが)あまり会うことが無くなってしまいました。
そのお宅ですが、約1年半前にご主人が亡くなられ、そして先日奥様が亡くなられました。葬儀は近所の方と親戚さん方が中心でした。葬儀が終わり火葬場から帰り、食事をとって頂いている時に少しお話をさせてもらえました。こんなときにしか会えないこと、自分が小学校のころの懐かしい思い出、亡きご主人の商売に対する考え方、亡き奥さんの優しかった思い出、自分の今の立場や考え方、たえちゃんと話をすることが出来ました。遠方へ嫁いだたえちゃんと会う機会は葬儀くらいです。

普段から「葬儀は故人が残した絆を継承する場」だから大切ですと自分自身が言っているがまさに再確認する出来事でした。
最近、身内だけの葬儀をご希望される方が多くなりました。それはゆっくりと故人とお別れする意味では良いことだと思います。しかし、身内でない方々との今回のような葬儀の付加価値(関係性の再確認)はなくなるのです。この無縁社会化が進行する世の中で人は何を求めるのでしょうか・・・
たえちゃんと最後に「こっちに来る時はうちの家に寄って母親にあってやってくださいね」と約束を交わしました。最近、僕自身は仕事にかまけて近所付き合いや旧友との関係がおろそかになっているようで気をつけなければなりません。今回のことで僕はこのお宅との関係性を保つために地元にいるお孫さんと交流をしていこうと心に決めました。それが小さい頃お世話になったご主人や奥さんに対する恩返しと自分勝手に考え・・・。

(2011/7)

オレンジ通信 第23号~心のケア~
以前の多事想論で新規事業の話を書きました。その事業はどちらかと言うと社会貢献的な意味合いの強い事業なんです。亡くなった方のご遺族に対して「心のケア」を目的とするものです。最愛の方を亡くすことは心が大きな事故にあったようなもので、病気ではないのですが、心や体や行動に異常が出てきます。通常は時間とともにそのことを受け入れ、回復へと向うのですが、それが原因で本当に病気になってしまう方もいます。特に最近は地域の付き合いも希薄になり誰にも相談できない方も多いようです。

又、最期がどのようであったかという事も大切で亡くなり方や葬儀の納得度も実は心のケアであるのです。
ですから医療関係者や葬儀社の教育も必要と言う事になります。この死別悲嘆に寄り添う事をグリーフケアと言い、このような事を考え遺族向けのカウンセリングと医療関係者や葬儀社向けのスクールを2本の柱とした施設の運営を始めようと思いました。場所は京都の七条の鴨川の橋のところをちょっとだけ上がったところです。京町屋をリメイクした落ち着いた場所です。今後の運営が楽しみです。別法人ですが一応僕が理事長をさせて頂くことになりました(汗)

さて、そんな事もあって、7月の3日に行われる有浄会館の10周年のイベントにはそんな話を題材にしてパネルディスカッションを開催します。医療のプロと葬儀社と遺族とカウンセラーが一同に揃い「心のケア」について語ります。正直難しい話だと思われてしまわないかと不安もあります。しかし、誰しもが訪れる死に対して、残された方はそれをどう受け入れて行くのかを知る事は大切な事ですし、実際友達がそんな状況な場合、どんな風に力になってあげれば良いのかなんてめったに教えてくれないです。先日から打ち合わせで進行係の方や遺族会の方、看護師長さんにお会いしました。やはり皆さん方は自分の思いがあって責任を自覚しておられ、すごいと感じました。僕がお願いしたのは専門的な話じゃなくてグリーフケアを何もわからない人たちが聞いても理解できるようにわかりやすい話になるようにしたいと頼みました。どんな話になるのかはお楽しみです。しかし社員に言われ僕も舞台に立つのですが、不安ですね。黙り込んでしまったりして・・・似顔絵の様に笑っていられたら良いのですが、根っからの緊張しいですから・・・どうかヤジだけは無いようにお願いしま~すm(_ _)m

(2011/6)

オレンジ通信 第22号~改装工事~
皆さん、早いもので有浄会館と、辰ヶ浜会館を開館して10年が経とうとしています。今は保田の会館と併せて有田市の皆様には大変お世話になり本当にありがたく感じています。特に有浄会館は立地条件で近隣の皆様には駐車場でご迷惑をおかけしていますが、なんといっても人気のある会館ですので10周年に向けて改装工事を行っている最中です。しばらく使用できずご迷惑をかけていますが、綺麗になって又、よろしくお願いします。

さて、当社は5月決算です。今はメチャクチャ忙しい時期なんです。決算処理は毎月試算表が出ていますので全く問題ないのですが、期首に伴い、事業部別に年度計画を作成したり、個人別の人事考課や目標設定をします。各事業部にはマネージャーがいて、考えてくれますが、バランスをとったりするのが結構大変です。特に個人別の評価はどうしても自分で最終の面接をして決定したいので、1週間缶詰状態で一日中面接するという年に2回の僕の最重要仕事があります。日頃ゆっくり話せない社員達とプライベートの悩みも含め色んな話をしていると「彼には将来どんなポジションを与えるのがいいか」とか、「彼女はどんな事でモチベーションが上がるのか」とか色々と考えてしまいます。でも皆、愛社精神があって僕は凄く幸せを感じます。人生も同じように目標(使命)を持ち日々の行動に落とし込んでいきたいものです。

最近、考え事をすると額が油まみれになってきます(汗)まさに中年男真っ只中、精神年齢は若いつもりでもいい年になってきました。現場を離れ毎日何をしているのかわからないまま時間は過ぎていきます。10年前に有浄会館が出来た頃との自分の仕事の種類も凄く変わりました。お腹も出ました。でも自分の年のとり方は結構気に行っているんです。そろそろ僕も酒を控えて有浄会館のように体を改装工事しないとダメでしょうね。と言いながら今晩も飲むのでしょうね(^^)

(2011/5)

オレンジ通信 第21号~入学式~
東日本大震災で被災された方々にお悔やみとお見舞いを申し上げます。
3月は本当に色々な出来事がありました。当社は和歌山県の葬祭組合の事務局を努めていますので棺等の物資を集めたり、現地に社員を送ったりもしました。とても痛ましい事実であり、関西では今のところ大きな影響は肌では感じられませんが、徐々に日本という国にボディブローで効いてくるのだと思います。
国民一人一人の生活は変わらざるを得ないと思っています。
さらに3月は尾藤監督の葬儀、浅井県議の奥様の葬儀と双方とも会葬者が2000人を超える大型葬儀を体験しました。この規模の葬儀は2年に一度あるかというものですが、続けて1ヶ月で2件とはスタッフも私自身も学ぶべき点が多々ありました。尾藤監督には「尾藤スマイル・のびのび野球」から経営者・リーダーのあるべき姿を再確認し、浅井家の葬儀では死別悲嘆の辛さを改めて感じました。そして両家の葬儀から地域・人の繋がり重要性と香典を受け取る意義を証明出来たのだと思います。併せて有浄会館のキャパシティの小ささを実感し、近隣の皆様の暖かい慈悲に感謝いたします。
さて、私は本年で49歳ですが、末の長男が今年から小学校に入学しました。長女は中3です。
その子が小学校に通う時代はPTA活動もさせて頂きましたので小学校はお手の物と思っていましたが、やはり時代によってイメージは違うものです。女の子に比べると男の子は「あどない」です。おじいちゃんのような年の僕は可愛くも心配で仕方がないです。
子育ても社員教育も同じだと思います。放任主義で自覚を持たすことが大切なのだと思います。つい心配で手をかざす。それがいけないと分かっていてもやってしまいます。しかし、もっといけないのは放任しているつもりで放置することです。育てるものは責任を持って陰で支えることが必要です。コミュニケーションを取るということは仲良くするのではなく、要求し合うということです。子どもに対しても部下に対しても。きちんと叱ったり褒めたたえることの出来る親や上司になりたいものです。
学校は学びの場であり家庭で生き方を習い、職場では社会的責任を、地域では協調し合う。
そんな役割分担と自覚が必要ですね。とは言え、ついおもちゃを買い与てしまう僕がここに・・

(2011/4)

オレンジ通信 第20号~けがの功名~
はじめに、この度のニュージーランド・クライストチャーチの被災された日本人を含む皆様に衷心より哀悼の意を表します。
僕自身、思い入れのある町です。昨年の夏にもスノーボードで訪れて6日間滞在したところでした。
昔ながらの建物が混在し、とても綺麗な町でした。日本人留学生も安全と言われていたのに本当に残念です。
さて、僕の趣味はスノーボードです。毎年、シーズンには何回も出かけます。今年は雪が多くてコンディションも良かったのでしょうが・・・1月の半ばに左足のひざのじん帯を怪我してしまい全治3か月で治療中です。今シーズンはもう無理です。残念!!ガーン・・・
怪我をしたときには、「なぜ?もう少しシーズン終わりにならなかったのか」とか「なんとか治して3月くらいに滑りたいな」とか、悔やまれるような発想も多かったです。ところが少し経つと「これは怪我して良かった」と思うようになりました。

実は今、新規事業の計画中でして、一番大切な時期です。普通なら今年はスノボに行っている場合ではないのですが、何せ僕の生き甲斐ですので、スケジュール帳は今年もスノボだらけ!そのペースで行っていれば新規事業はなかなか進まなかったと思います。そもそも19年前に「休みを取ってスノーボードに行きたい」と思ったときから「事業を拡張して社員皆が休める葬儀社をつくろう!」という目的で僕自身が事業欲を持ったことで当社は始まっていますから、僕の中ではスノボに行かないことは御法度です。従って忙しい時期でも行くのが自分のやってきたことの証と考えています。それは今でも同じです。
しかし今回は別です。事業を新たに構築する訳ですから、これは人に任せる訳には行きません。この怪我も神様が私の使命を全うするようにと与えてくださったのでしょう。
先日もお通夜のお寺様の説法に、「全てを受け入れることを南無という」ということを話されていました。
まさに全てを受け入れ、チャンスをつくるのは自分の中の自分ですね。

(2011/3)

オレンジ通信 第19号~自宅葬~
寒い日が続きます。今日は高速道路が雪で通行止めになるくらい降っていました。
そんな中、大阪から花屋さんが来てくださいました。デザイン生花祭壇を注文していただくと最近は大阪から花屋さんに来てもらうことが多いのです。8時に出て12時くらいに到着だったそうで、ご苦労を おかけしました(汗)
皆さんも当社の最近の祭壇の形がすごく違っているのに気付いてくれていますでしょうか?同じ形がなく、故人をイメージした祭壇です。送られる方々には満足していただいています。
さて、最近しばしば自宅でのご葬儀があります。現在は90%以上が式場葬儀ですが、自宅から送ってあげたいという願望もあります。お寺や集会所は別にして、昔はほぼ自宅でのご葬儀でしたからレイアウトや気を付けないとだめなことがすぐに頭に浮かんだものでした。しかし、これだけ少なくなるとかなり古い社員でなければ自宅葬を任せられません。かなりの時間を費やしてしまいます。
サービス面は式場中心になってから、かなり向上したと自負しています。自宅でも同じサービスを目指しているのですが限界があります。スタッフもジレンマの連続だと思います。
お参りの方にしても式場に慣れているので、「今日は寒いのにこんなに待たせて」というような感情が起こっていないことを望みますが・・・
一方、お手伝いのご近所の方々はというと、仕事が多くて大変です。しかし、裏を返せばその大変さがチームワークをつくる(ご近所付き合いを深める)ことにもなるのだと思います。重要なことだと思います。
自宅葬、色々ありますが長年体験した僕にとっては、やりがいがあって満足感が生まれる「葬儀の真髄」であると思うのですが、うちの若い社員にすれば慣れない仕事に「帰って反省(汗)」って事も多いでしょうね。

昔ながらのスタイル自宅葬、式場葬、家族葬、葬儀にはいろんな要望があります。
しかし根底にある葬儀を出す側の思いは、これからも変わらずにいてもらいたいですし、少しでも悲しみを乗り越えるお手伝いが出来ればと感じています。

(2011/2)

オレンジ通信 第18号~霊柩車~
皆様、今年で3年目を迎える「オレンジ通信」ですが、今年も引き続きよろしくお願いします。

さて、21日に当社に新しい霊柩車がやってきます。今回は当社の前々身の上野山葬儀社が初めて買った霊柩車の老朽化に伴い、新車に入れ替えたのです。真っ白のリンカーン社のリムジンです。
当社の既存のベンツ社リムジンは親族が4名が同乗できることからも、とても人気があります。ところが1台では希望されても同時には使えません。それを解消するためにもう1台リムジンを購入しました。
まさにアメリカの霊柩車って感じの車です。お前は「日本の儀礼文化を守る」といいながらアメリカの霊柩ってどうやねん!と言われそうですが、あえてこのタイプを選びました。やはり火葬場に行くときに喪主が一人では淋しすぎます。僕はそう思うんです。スマートなボディーラインも実は好みですが・・・

今回この霊柩車の話をするつもりでペンを取ったのですが、実は代替えをして引退する霊柩車に僕は凄く思い入れがあります。昔は霊柩車が葬儀社の看板的存在でして、しかも許認可(一般貨物運送事業 霊柩)がとても取りにくかったんです。旧吉備町に所在地を置く当社は町に霊柩車があったことで長らく許可が取れず、親父も悔しい思いをしていました。そしてやっと認可が下りて購入したのが18年前、トヨタクラウンに乗せた宮型の霊柩車。
僕がこの仕事に就いた時期とちょうど重なります。この霊柩車を陸運局に手続きに行ったのも僕でした。頼りない僕が初めて自分でした仕事であったように記憶しています。
それから今日まで自分を信じて、周りの方々に助けていただきながら成長できたのだと思うのです。この車を見て僕はあの頃を思い出し、車とともに過ごしてきた18年間を忘れることなく、これからも皆さんに恩返しできるよう成長して行かなければ!そう励ましてくれるような気がします。

真っ白い新車のリンカーンリムジンと対照的な18年前の宮型霊柩車。あまりに比較にならないですが年老いたこの宮型霊柩車に「お疲れさま。いつまでもOrange-Lifeの看板でいてください」と言い倉庫に飾ってあげたいと思います。

(2011/1)

オレンジ通信 第17号~街並み~

クリスマスシーズン真っ盛り!これを書いている今日は12月20日、僕は出張で東京です。 実は昨日、和歌山近鉄に子どもたちのプレゼントを買いに行きました。お昼を妻と食べながら窓越しに和歌山駅前を眺めていました。「しかし、クリスマスだというのに今年はらしさがないな~、不況だからか、和歌山も寂しいなぁ。一番の大きい駅前がこの時期、この風景か…」
そんな事をつぶやきながら、結局、娘へのプレゼントが見つからず、今日は早めに家を出て会議の前に買い物をしようとしているのです。銀座の有楽町駅を降りると平日だというのに人だかりでした。きらびやかなクリスマスツリー、街全体がクリスマスです。昨日の風景と比べても仕方ないのですが・・・

しかし、これからの地方はどうなってしまうのでしょうか?
東京周辺への人口1都市集中が恐ろしく速いスピードで起こっています。このままでは日本の人口の半分は東京周辺に移ってしまうかもしれません。これでいいのでしょうか?確かに便利なところも凄く増えて、それに慣れてしまう自分を感じます。

そんなことを考えていると、僕はふと明治時代の「家制度」を思い出していました。若いときは自由がない恐ろしく窮屈な制度だと考えていました。しかし、この社会情勢を見ていると…

葬儀を営んでいると高齢化が進んでいることがよく分かります。皆さんが考えている以上に、すさまじいスピードで進んでいる気配です。このままだと本気で有田から人がいなくなります。
何とかこの事態を、と考えても僕1人がいくら頑張っても仕方がない。
では・・、地域の方々ひとりひとりがもう少しだけ愛地域心をもって、人と人とのつながりを考えてもらいたいのです。そう考えると葬儀は大切な最後のコミュニティだと思います。家族葬や香典辞退ではなく、古来からの相互扶助の文化に甘えていくことも必要なのかもしれません。皆さんはどう考えますか?

来年も、その答えを探して行きたいと思います。

(2010/12)

オレンジ通信 第16号~いい仲間~
当社には取引業者さんの会があります。栄友会という名前なんです。なんだか栄作友の会みたいでしょう。アットホームな会だと思います。地元の方や全国の葬儀関係の会社を含め40社ほど入会を頂いています。当社のイベントのときに協力してくれたり、親睦旅行など色々と活動しています。

若い頃は業者さんには無理ばかり言ってましてね(笑)反省です。やはり取引先あっての商売ですね。当社はお客様満足度を第一に内製化に取り組んできましたが、全てをそうしてしまうことで市場の少ないこの地域でのデメリットもあると最近感じています。

話は戻りますが、先日、栄友会の親睦会員旅行に行ってきました。今回は道後温泉で一泊して2日目は広島に足を伸ばしてお棺のメーカーさんの会社を視察してきました。社長さん含め多数の社員さんに出迎えていただき棺の製作過程なども確認することが出来ました。その中で気になったのは兵庫県の杉の簡抜材を使った棺を試作していて、これをなんとか紀州材(清水などの)を使用して製作できないかと思案していこうと考えました。是非実現したいと考えていますのでご期待ください。

会社自体は少数精鋭で頑張っていてとても参考になりました。会社という組織の団結力を感じました。社長いわく「いい商品といい社員がいれば商売は楽しい」とのこと、当然のことですが簡単にできることではありませんね。
会社とは、いい理念・いいビジョンがあっていい商品を生み出す。(ブルーオーシャン戦略※興味のある方はインターネット等で調べてみてください)そして最後にいい仲間(業者さんも含め)があってこそ、これからの時代をイノベーションしていけるのだと改めて感じて帰ってまいりました。

(2010/11)

オレンジ通信 第15号~神輿を担ぐ~
今年も藤並神社の秋祭りが行われました。一時期無くなってしまいそうになっていた神輿が数年前から盛り上がりをみせています。随分前は30歳位までしか担ぐことは出来ませんでしたが、今は僕(48歳)が最年長で担いでいます。この神輿、担いだ人にしかわかりませんが、めちゃくちゃ重いんです。
40人位いないと担いで回れません。大変な作業です。藤並神社を出て奥の大顔神社に登り戻ってくるコースです。距離的にそんなに遠くはないのですが、「重い」のです。今年は大雨で四六時中シャワーを浴びているようで思い出に残る楽しい神輿でした。

さて、僕がいい年をしてなぜ毎年神輿を担ぐのでしょうか?地域の若者達とのコミィニケーションが最も取れる行事だからです。なぜ皆は雨の中を肩が腫れ上がるくらいキツイ事をするのか?別に仕事でもないのに… そこには地域のために自分がやる、「使命感」があると思います。酒を飲んで楽しいのも少々、人と人とのつながり、今年も面白い仲間がたくさん出来ました。

古くから続く日本の文化の中には「やってみないとわからない」ことが沢山あって、例えば神輿を担ぐ事は「担ぐ」という目的以外のたくさんの意味ある事(この場合は地域コミュニティの構築など)が集約されているのだと感じます。

日本の儀礼文化の代表、冠婚葬祭の「祭」を考えながら僕はどうしても「葬」のことも考えてしまいます。「葬儀はいらない」という本が売れる時代、宗教観や供養のあり方が問われていますが、全く同じ事は言えないでしょうか・・

今年の藤並祭りの神輿で嬉しかった事。39歳と16歳の親子で神輿を担いでいる家族がいました。僕はとてもうらやましかった。
是非皆さんも地元行事に参加してみませんか?最初はちょっと面倒くさくても、最後はきっと満足するはずですよ(^_^)

(2010/10)

オレンジ通信 第14号~矍鑠 かくしゃく~
今日は(これを書いている日は)当社主催の「心ふれあいゲートボール大会」でした。今年で6回目を迎える大会です。当社もチームを作って参戦?(めちゃめちゃ弱いですが)しています。 しかしゲートボール、奥が深いですね。僕が中学校くらいの頃からお祖父ちゃんがやっていた記憶が…
ですから35年くらいの歴史なのでしょうか?その頃は老人のスポーツってイメージでしたが今は違います。今日の大会では中学生の方もチームに混ざっていますし、20代の方や様々な年齢の方々がプレーをしています。年齢層を超えてふれあえるこのスポーツ、奥も深く、とても面白いですね。このような誰でも楽しめるスポーツが地域のコミュニティの構築の手段となるべきですね。

そんな中でもひときわ元気に見えるのは高齢の方々です。90歳以上の方もいたりして…スティックを構えたときに手が振るえていても打つときにはピタッと止まって百発百中です。矍鑠(かくしゃく)という言葉がぴったりです。

さて、話は変わって先日、東京に行った際に靖国神社に参拝してまいりました。幾多の戦争を経てきた日本人の心と、歴史をあらためて感じました。博物館の中で「私たちは忘れない」という1時間くらいの歴史映画を見たのですが、その中で臥薪嘗胆(がしんしょうたん)という言葉が出てきます。復讐の為に耐え忍ぶこと、また、成功するために苦労に耐えるという意味です。今の日本にこのような考えが出来る若者がいるのでしょうか?明治維新から大東亜戦争のころの日本人のパワーと今日の日本人の空虚感はいったい何なのだろうという思いもしました。

話は戻りますが、私も含め戦後復興後の教育を受けた若者が年老いても今日見たお年寄りの方々ように矍鑠としていられるのでしょうか??…「なにくそ!」とつぶやいて日常を思い返さねば…

(2010/9)

オレンジ通信 第13号~夏休み~
夏です。今年も暑いですね。毎年だんだん日差しがきつくなっていると感じるのは僕だけでしょうか?
昔は夏といえば何となくのんびりした気分になりました。でも最近は違うんですよね。
お葬式って6月から11月までは少ないのが業界の常識でした。ですから夏場、仕事はのんびりモードでした。しかしここ数年は生態系も変わっているのでしょうか、全く予想がつきません。今年も6月7月はお亡くなりになる方がとても多く、少ないはずの仕事が忙しく実質的にのんびり出来ませんでした。

一方、子どもたちの事情も変わってきているようです。近頃の小学校は暑すぎてクーラーが完備されています。したがって教室が涼しいので夏休みは8月に入るまで休みではなくなり、約10日ほど短くなりました。休み中も塾やクラブに大忙し(*O*)うちの場合、子どもたちの予定を揃えて一泊旅行に行くのも至難の業です。こんなことからも家族の団欒が失われつつあり、何かが違う感じがします。

さて、もうすぐお盆ですね。子どもの頃のお盆の思い出は、母の実家にいって従兄弟達に遊んでもらった楽しい思い出…あの頃の僕にはそんなことは思いもつかなかったですが、今考えればそこには亡きお祖父ちゃんやお祖母ちゃんがくれた親戚の絆がありました。
めまぐるしい経済社会。そして僕たちが子どもたちにかける期待。そんなことばかりに惑わされ本当に教えてやらなければならないことを忘れているような気がします。
それは僕が大人になって生活環境が変わったからなのか、社会情勢が変わったからなのか…

…今回は単なるつぶやきです。

(2010/8)

オレンジ通信 第11号~社会現象~
先日、私の友人で葬儀業界では有名な橋爪健一郎さんの2冊目の新書が発売になり、その出版記念の講演会&パーティに出席してきました。彼は日本のエンバーミング(遺体の防腐処理)における第一人者であり、グリーフ・ケア(死別の悲しみを癒す)においても最実践者です。
単身アメリカに渡り、米国葬儀資格を有して日本の葬儀業界に影響を与えています。今の日本の葬儀業界はいいようにマスコミに叩かれイメージはすこぶる悪いです。確かに旧体依然とした業者も多いのは確かなのですが、今の時代背景と重なり葬儀の必要性が問われています。橋爪さんを含む我々同志は社会性にも影響を及ぼす「葬儀」の本質と必要性を世の中に発進したいと思っています。
先日の橋爪君の記念パネルディスカッションの中に気になる話しがありましたのでご紹介します。
ある葬儀の紹介所をされている社長が「ここ2年位前から身寄りのいない方の葬儀相談が急激に増えた」というのです。おかしいな、相談所に相談に来るわけだから独り身なら誰が相談に…?実は甥や姪が「身寄りがないのでどうにかして欲しい」と言うそうです。それって間違いなく身内ではないでしょうか??
もう1つ、ある病院の救急救命の先生が「介護や看病を当初から末期近くまでしっかりとした身内の方は延命治療は受けたがらない」と言っていました。そして、「施設などに任せきりの身内ほど必ず末期には出来る限りのこと(延命治療)をして欲しいと言う」とのこと。この話、2つに共通することは「人任せの世の中」。葬儀の今、日本の今、この仕事をしていると良く分かるんです。今の時代、何が必要なのかが・・・

(2010/6)

オレンジ通信 第10号~旬~
餅鰹(もちがつお)って皆さん知ってますか?僕は知らなかったんです。食べたことはありましたが僕の場合「もちがつお」という種類の鰹があるのだと思っていました。それが田辺あたりで取れるものだと・・・
しかし事実は、この時期、遠洋でしか取れない鰹が近くまで泳いで来る。それを取って冷凍しないですぐに(4~6時間くらいのうちに)食べる鰹なんですね。僕たちの慣れたことばで言うと「死後硬直していない鰹」ということでしょう。知らないって怖いです。
さて、先日「社長!もちがつお食べませんか?」と仲のいい料理屋さんの店主から電話がありました。御坊までとりに行ってすぐに食べないとダメです、ということで早速「行く行く」と返事をして社員を連れて食べに行きました。当社「心ふれあい倶楽部」の提携店にもなってくれているお店です。電話でのお誘い、言い換えれば営業ってことなんでしょうけど、嬉しい営業ってありますよねぇ。ピントが合ってるって言うか・・・そんなちょうどいい営業センスが商売には必要ですね。実際今年はまだ食べていませんでした。旨かったです!!
その店はいつもいろんなイベントをやったりして頑張ってます。えらい!僕はそんな頑張れる仲間とこの「有田」が元気いっぱいであるよう何か出来ないかといつも考えています。
心ふれあい倶楽部がこの地域の活性化につながるネットワークになれればなんて考えます。
会員の皆様、同じ行くなら是非、会員特典のついた提携店を利用してあげてくださいね(願)

(2010/5)

オレンジ通信 第9号~新人研修~
当社は昨年度から新卒雇用に力を入れています。企業の未来は人材にかかっているといっても過言ではないと思いますし、優秀な社員は宝です。今後の中核を担う人財を探求すべく2月から2011年度の大卒者への企業説明会を既に3回実施し面接を行っている最中です。この田舎の企業のリクルート活動は極めて困難です。よほどの魅力ある企業であっても田舎で生活するハードルは高く、今までは4年制大学新卒雇用はあきらめていたのですが、大不況が逆にチャンスになり、既に30名にも及ぶ面接希望者が全国から集まっています。不況に感謝!ありがたい話です。
現在、当社としても葬儀単価を抑えお客様ニーズに対応している現状ですので台所事情は思わしいものではありませんが、このチャンスを活かし無理をしても人財を確保する時期と考えます。
ところで、大学生と面接をしていますと資質の高さに驚かされますね~。彼ら彼女らが入社することにより現有の社員たちにも及ぼす影響力は確実ですね(~o~)。のんびりしてると先輩達も追い越されてしまう勢いです。
さて、先日より本年は4名の新卒社員さん(短大卒2名と高卒2名)と1名の研修生(同業者のご子息)が入社しました。いつも感じることですが、ういういしい限りで、やる気満々!!
半年の研修期間を設け、企業理念や社会人としての心得を学び独り立ちしていくのですが、逆にこちらが新入社員から教わることも数多くありますねぇ・・・(消費者目線で業界のへんな常識とか)受けてきた教育制度も違うので、ちょっぴり新人類ですがね(笑)
正に僕は、経営者から新人さんまで全ての仲間に「初心忘れるべからず!!」と叫ぶのです。

(2010/4)

オレンジ通信 第8号~基本に気付く~
フューネラル保田のオープン内覧会にはたくさん(約800名)の方々にお越し頂き誠にありがとうございました。お越しいただきました皆様、慌しくなってしまった事を深謝いたします。
さてそんな中、あるおじいちゃんが気分が悪くなり救急車を呼ぶ一幕もありまして・・・幸いにも何事もなかったのですがその日は入院されました。内覧会終了後、連絡を取ったところ2人暮らしの奥様が、病院に行くのにお困りでしたので自宅にお邪魔して病院までお送りさせていただきました。そのままおじいちゃんの顔を見させていただき元気な様子を確認できホッとしました。私としてはお詫びの気持ちから何か出来ることはないだろうかとしたことが、非常に感謝していただきました。そして気づかされました。
「最近、お客様と直に触れ合う機会を作ってないぁ・・・この感じ、大事や~!」
自分が何でもやってしまうと人は育たないし僕の顔だけで仕事が入るような会社にはしたくない。そんな思いから出来る限り社員に任せていこう。僕はフォロー役に回ろう。僕の仕事は 方向付けである。当然その考えは正解でしょうが、お客様との接点が少なくなるにつれ僕自身の感性が薄れていくような感覚がありました。昔はご葬儀を受注してお宅に伺ってご近所にご挨拶をして、可愛がられるのにはどんな風にしたらいいのだろうと凄く悩みました。実際、今の社員に僕ほど真剣さがあるかどうかは疑問です。しかし、僕自身にその感覚が常にないと経営者としては失格ですね。今回、新式場開店の日にそんな基本を学ぶ機会をこのご夫婦に頂いたのです。
これは偶然ではないですね。

(2010/3)

オレンジ通信 第7号~惜別~
今回は悲しい話題です。私の尊敬する恩師が亡くなられました。
有田川町の禅長寺の住職、則岡隆昭さんです。お年は80歳。去年の暮れ頃まではお元気でしたのに残念です。今年の5月には息子さんに住職を譲る予定になっていた矢先の事でした。
私が仕事を始めた20年くらい前から色々と指導をしていただきました。物の道理と言うことを教えてくれました。「この儀式にはこうゆう意味があって行うのだから、こうは変形してもいいが、これを無くすと全てが意味のないものになってしまう」そんな葬儀の大切さを語ってくれました。いつも葬儀以外でも感心させられることが多かったです。
「物の豊かさばかり追い求めるな、心の豊かさを忘れたらあかん」と何年も前からよく言っていました。最近、そんな時代だと分かりかけてきたところです。年の功ということばがありますが僕はそれをいつも住職に感じていました。
通夜の後、いつも口癖のように話をしていたこと
「本日はようお参り、通夜は故人と過ごす最後の夜、夜を通して故人を皆で偲んでほしい。」最近の通夜は寂しいですね…式が終われば残るのはほんの数人です。本当の通夜の意味や葬儀の意味、深く伝えていかなければと改めて感じます。
私は住職の死から学び「本質」ということを常に考えられる人間になりたいと思います。

(2010/2)

オレンジ通信 第6号~年賀状~
年賀とは、年の初めに賀詞を述べる儀式で、新年のお祝いのことです。日本には新年の年始回りという行事があり、一般的には回礼のかたちで年賀のご挨拶に訪れます。しかし年賀のご挨拶が行えないような遠方などの方へは、年始回りに代わるものとして年賀状が取り交わされるようになりました。
さて、年賀状・・最近はほぼ印刷ですね。住所も宛名も・・・少しでも手書きメッセージが添えられているものは、他のものより嬉しく思えます。逆に全て印刷のものは出してくれているのに寂しさを覚えることも・・・と、言う私も年末年始がゆっくり出来ない職業。
時間がない事実を隠すために「葬儀屋から年始に挨拶状は縁起が悪い」と理由をつけてほぼ書きません。個人的なものは妻に任せっ放し…これじゃ駄目ですよね(汗)この場を借りて深謝します。
日本の良き文化「年賀状」。最近はメールがあるから費用や手間を考えメールで済ます方もいますが、何でもそんな風に考えては寂しいですね。(ちゃんとやらない私が言えませんが)物の豊かさ・技術の進歩が著しい世の中ですが、どんなことにも本来の意味を理解して取り組んでいかなければと思います。意志があって方法がある、方法ありきで泳がされているような気がしてなりません。
来年こそ手書きメッセージを添えお世話になった方々に年賀状を出したいですね(汗)

(2010/1)

オレンジ通信 第5号~虎と私~
フューネラル匠という会館をご存知でしょうか?有田の葬儀形式や規模にちょうどあった和風な感じの空間で 料理も自家製で暖かい料理を提供しています。火葬場に近い立地条件もあり、これから増えるであろう家族葬のお客様に最適な場所です。

さて、その式場の玄関を入ると目に飛び込んでくるのは八脚屏風を壁一面に絵画風に取り付けた「寅の水墨画」です。なにか意味があるの?とよく聞かれます。正直なところ深い意味はありません。実は私も含め先代もその又先々代も寅年生まれなのです。昔から亡き祖父には「うちは寅が 三代続いているのが自慢や 家業安泰や!」という話を聞かされて私自身もそう思っていました。

ですから私にとって寅は特別な存在です。輪廻や先祖との絆を感じます。今、自分が存在している必然や使命。寅は私にたくさんのことを伝えてくれるのです。

ところで気になる私の次の世代はといいますと、11歳の次女がめでたく寅年です。思えば12年前にフューネラル吉備がオープン・そのときのおなかの中には寅の子がいました。そして来年寅の年に、 新式場「フューネラル保田」がオープンです。(3月オープン予定)
今のところ妻のおなかには寅は入っていません。来年の寅の子の行方は・・・高齢化社会に歯止めを・・・上野山栄作・47歳 でももう無理や(笑)

(2009/12)

オレンジ通信 第4号
今回は葬儀屋の社長として・・・
つい先日、ある地方紙に「葬式 激安10万円(以下)・・直葬大ハヤリ」という記事を見ました。確かに記事は都会では本当のことだと思います。ちょっと大げさですが…

ところで「直葬(ちょくそう)」って葬儀ですか?この言葉は東京の葬儀関連出版社の編集長が名づけた言葉です。(私も良く知っている方です)編集長曰く「この名前だと葬儀をやっているみたいですよね」と言っていましたが皆さん、いくら不況でも 直接火葬場で火葬するだけで「葬儀」って言えますか?それって僕は「火葬のみ」なだけだと思います。ここで皆さんにいい情報をお教しえましょう。コストダウンしたいなら病院から自家用車で布団のまま火葬場へ自分で運んで火葬してもらえば火葬料金だけで済みます。葬儀代金はかかりません。本当に節約したければそんな方法でも火葬場は受け付けてくれます。
葬儀のあるべき姿は「故人に対する敬意や尊厳」という名の心のより所ではないでしょうか。今の世の中おかしいように感じます。そんなに葬儀って価値がないでしょうか。直葬を葬儀として正当化してしまう世の中。あまりにひどい!僕は葬儀社として地域の皆さんに問いかけたいです。是非、ご意見をいただきたいです。

(2009/11)

オレンジ通信 第3号
先日「ウィズホールド」って言葉を教えてもらいました。人はもの心の付く5歳くらいまでの間の体験がその人の性格や行動を形付けていくそうです。これは美味しい。これは危険。なんだか分からないけど悲しい、これを寂しさって言うんだ・・こんな風にたくさんの経験が人を作っていきます。その中でも特に体に染み付いて放れない、そんなどちらかと言うと嫌な体験をウィズホールドと呼ぶそうです。
例えば私の場合は、2歳くらいの頃母が病気になり2ヶ月程入院しました。しかも県外で当時は交通事情も悪く頻繁にお見舞いにも行けなかったようです。私はその間、泣きながら眠ったことが多かったそうです。そんな私のウィズホールドは「人寂しい」です。したがって自分でも気づいていないほど淋しがり屋であり、そのウィズホールドによりマイナスに働く行動が多いようです。
さて、先日から悲しい葬儀が続いています。小さい子どもにとって親御さんとの死別をどう感じているのでしょうか・・大人になっていく中で大きな影響を与えて放れないこととなるでしょう。そして私は大人になってもウィズホールドは起こると思います。例えば子どもさんとの死別・・ご両親の心には何が・・・私たち葬祭業者にそんな方々の本当の心の痛みは分かるはずもなく、深く感じ取ることは不可能であろうと思います。葬儀は点の部分に過ぎません。しかし、葬儀はきっと通過点に変えて行けると思います。その点の葬儀をいかに支えるか。本当に今出来ることは何なのか?それによって少しでも心を癒していただき、通過点へと向かっていただく。そんなお手伝いが出来ればと感じています。当社の使命は葬儀での「ウィズホールド」を剥がしていくことかもしれません。

(2009/10)

オレンジ通信 第2号
香典を辞退する風潮が大流行ですね。有田地域でも多くなってきています。
「香典」はかっては「香奠」と書きました。「香を供える」という意味です。これから転じて、香を買う代金である「香典」「香資」「香料」になりました。室町時代後期には武士が金銭香奠を出したとされていて、農村部などでは香奠とは、米などの食料をもちよることでした。
つまり、故人に対する供養の気持ちの表れであり、食料をもちよることから見ても相互扶助のあらわれであると感じます。
今の世の中、地域の人との関わり、つながり、人と人との結びつきが薄れているように感じませんか?そんなことがこれからの日本をどう変えていくのか、想像したことはありませんか?
特に都会ではそうなるのは仕方がないかもしれませんが、皆さんはこの有田に住んでいて地域との関わりをどう感じているのでしょうか?
さて、僕は香典辞退という現象が地域のつながりのバロメーターかと考えています。
勿論、辞退をすることがふさわしい葬儀もあるでしょう。しかし・・・・残念!!です。
単純に返しが面倒くさいとか考えるのではなく、人と人との絆を大切にしたいですね。

(2009/9)

上野山栄作の多事想論