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株式会社オレンジライフ代表取締役社長兼CEO上野山栄作のエッセー多事想論

2011/1 オレンジ通信 第18号霊柩車

皆様、今年で3年目を迎える「オレンジ通信」ですが、今年も引き続きよろしくお願いします。

さて、21日に当社に新しい霊柩車がやってきます。今回は当社の前々身の上野山葬儀社が初めて買った霊柩車の老朽化に伴い、新車に入れ替えたのです。真っ白のリンカーン社のリムジンです。
当社の既存のベンツ社リムジンは親族が4名が同乗できることからも、とても人気があります。ところが1台では希望されても同時には使えません。それを解消するためにもう1台リムジンを購入しました。
まさにアメリカの霊柩車って感じの車です。お前は「日本の儀礼文化を守る」といいながらアメリカの霊柩ってどうやねん!と言われそうですが、あえてこのタイプを選びました。やはり火葬場に行くときに喪主が一人では淋しすぎます。僕はそう思うんです。スマートなボディーラインも実は好みですが・・・

今回この霊柩車の話をするつもりでペンを取ったのですが、実は代替えをして引退する霊柩車に僕は凄く思い入れがあります。昔は霊柩車が葬儀社の看板的存在でして、しかも許認可(一般貨物運送事業 霊柩)がとても取りにくかったんです。旧吉備町に所在地を置く当社は町に霊柩車があったことで長らく許可が取れず、親父も悔しい思いをしていました。そしてやっと認可が下りて購入したのが18年前、トヨタクラウンに乗せた宮型の霊柩車。
僕がこの仕事に就いた時期とちょうど重なります。この霊柩車を陸運局に手続きに行ったのも僕でした。頼りない僕が初めて自分でした仕事であったように記憶しています。
それから今日まで自分を信じて、周りの方々に助けていただきながら成長できたのだと思うのです。この車を見て僕はあの頃を思い出し、車とともに過ごしてきた18年間を忘れることなく、これからも皆さんに恩返しできるよう成長して行かなければ!そう励ましてくれるような気がします。

真っ白い新車のリンカーンリムジンと対照的な18年前の宮型霊柩車。あまりに比較にならないですが年老いたこの宮型霊柩車に「お疲れさま。いつまでもOrange-Lifeの看板でいてください」と言い倉庫に飾ってあげたいと思います。