株式会社オレンジライフ代表取締役社長兼CEO上野山栄作のエッセー多事想論

2012/1 オレンジ通信 第30号情報化とコミュニティの枠

「ソーシャルネットワーク」という映画が上映されたのはちょうど一年前の事です。それを機に日本でもフェイスブック(以降FB)への登録者数が伸び始め、現在では600万人と言われ、日本でも20人に1人が登録している事になります。全世界で6億8千万人の登録者(世界人口の10分の1)からみれば日本はまだまだ少ないですが、利用している僕も利用者が増えているのは実感しています。(特に年配の方で自営業の方とか) パソコン(携帯電話)の中で友達同士が情報の交換をするのです。条件としては実名で行います。顔が見えてリアルですし信頼性があります。ビジネス目的で試行錯誤する人もいますが、基本的には友達同士の意見交換会としての目的使用だと思います。
例えば、「上野山栄作は今から会社でこんな会議をします」「今日は葬儀でこんな事があって感動しました」「晩ご飯はこんな店に行ってこんな料理を食べました」もっと言うと、今の心境や悩みを乗せたりします。それを見た僕の友達(FBに登録している中で僕と友達になる契約をした方)は、「何の会議?」「そんな葬儀にしてあげて良かったね」「それ美味しかった?」「そんな考えも有りですが僕はこう思う」というようにやり取りをしています。
もともとハーバード大学の学生間のコミニケーションツールとして生まれましたが現在では世界をつなぐシステムになりました。先日も出張でスイスに行っている友人とリアルタイムで向こうの情報をもらったり、北海道や東京の友達と毎日のようにやり取りしています。有田の友達ともやり取りしているのですが、地元なのか何処なのか、まさに距離という概念はなくなり全て同じ友人となります。道路事情や車の普及により行動範囲が広がったように今や世界が画面の中で繋がっているのです。
一方で面白いのは個人情報保護と躍起になっていた皆さんが、実名で登録し会社名や趣味まで打ち込んでフルオープンです。結局、情報開示しないと落ち着かない、これ当たり前の話しですが個人情報保護法って何なんでしょう。
葬儀の看板さえ出さない葬儀が流行り、一方では地域を飛び越えて画面上でコミュニケーションを取り合い、絆という字が流行りつつも益々拍車をかけ薄れる地域でのコミュニティ。葬儀のときくらいは式場で故人を偲びつつ、ご近所の方々とじっくり話しをすることは顔が見える最後の近所付き合いだと思うのです。人には人との関わりが必要なのです。
そんな世の中に、このようなお話を処方箋としていかがでしょうか?
1月28日、人が人を支えるための講演会を開催します。是非ご来場ください。