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株式会社オレンジライフ代表取締役社長兼CEO上野山栄作のエッセー多事想論

2015/2 オレンジ通信 第68号LIFE

BS放送を観ていて久々に感動した映画がありました。人生の意義を再確認することの出来るすごくいい映画でした。ベンテイラーが監督・主演をつとめた「LIFE」(日本では昨年3月に公開)という作品です。詳しい内容は差し控えますが「その一瞬を楽しむ。そのために生きている。」というようなワンシーンがありました。皆さんは最近、そのように感じた瞬間がありましたか?大人になっていろんな責任の中で生きていると、多くの人はその瞬間を見過ごしているのかもしれません。家族との笑顔、仕事での達成感、自分にとっての最高の一瞬は人それぞれですが、そのような瞬間があることは本当に幸せだと思います。

さて先日、僕は奥白馬(長野県小谷村)に休日を楽しみに行きました。いつもは向こうに住んでいる友人達がいるので一人でスノーボードを滑ることは少ないですが、今回はほぼ一人で自由に滑りました。早朝から好きなコースを狙い思い描くラインで滑って、午後はバックカントリー(裏山)を楽しみました。リフト頂上から裏山に向け約1時間、スノーシュ(カンジキ)を履き歩きました。最近スノーボードの事故の報道が多いです。解っているつもりにならずに、いつも不安を感じながら登ることが必要です。

歩きながら色んなことを考えました。近頃、ボードの技術は伸び悩みです。しかし、自分らしい滑りは身につきました。若いプロライダーには及びませんが、地形にあった自分らしいライン取りで滑りあげることを目指したいと思います。
人生も同じですね。若いときは冒険心を持って事業に取り組むこともありました。しかし、年を重ねるにつれ、がむしゃらに他と比べ競うのではなく、不安を抱えながらも自分らしさを出す。そうして事が運べば結果を出せるのではないかと気付かされた時間でした。
今回は最高のバックカントリーでした。上質の雪、そこには僕の滑った跡しか残っていない。通常なら止まることはないのですが、一度滑るのを止め、周りを見渡してみました。静まりかえった真っ白の林の中に、差し込む日の光がキラキラと輝き、まさに「その一瞬を楽しむ」時でした。僕にとってのスノーボードは人生そのものです。そんな楽しみがあってつくづく幸せだと感じます。皆さんにもそんな幸せを大切にしていただきたいと思います。