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株式会社オレンジライフ代表取締役社長兼CEO上野山栄作のエッセー多事想論

2016/5 オレンジ通信 第83号仲間

熊本地震で被災されました皆様に心からお見舞い申し上げます。1日も早い復興をお祈りします。

先日、統合のため田殿保育所と御霊保育所が閉所となりました。幸いにも田殿保育所跡を住民の施設として活用できるということで、一つの区切りとしてメモリアルイベントを開催しました。
有田川町では持続可能な町を目指す中で「若い女性が住んでいて楽しい=子育てに適したまちづくり」を地方創生の柱としています。オレゴン州ポートランドの市開発局に教わりながら、住民が主体となるまちづくりを進めています。ポートランドは全米で最も住みたい町に選ばれた町です。そういった取り組みに私自身も参加させていただいています。そんな中で、田殿地区の方達が子供の頃に通った施設をうまく活かせないか?ということになり、思い出や感謝の気持ちを地域住民と共有するイベントを開催したのです。
イベントの中心となったのは、有田川町の地方創生を担う若手グループ「AGW(エージーダブリュー)」です。有田川町に生まれ育ったり縁あってこちらに住んでいる若者たちです。職業も年齢も関係なく地域を楽しく住みやすい町にしたいという目的で繋がっています。イベント当日の2日間は地域のたくさんの方が訪れてくださり、保育所が次にどのような施設になるのかと思いを膨らませていました。何よりもありがたかったのは、30人以上の地域の若者が「まちづくり」で繋がり、協力し、イベントの成功という素晴らしい成果を上げたことです。今後、住民の皆様のご意見を反映させながら保育所跡をリノベーションさせていくことが楽しみです。
AGWの皆さんは自分の仕事をやりながら時間を作り協力してくれています。何かを動かす時には無償の大きな力が必要だと思います。そこを乗り切れる人たちが今までの常識にとらわれず、真に必要な変革を遂げられるのだと思います。
目的は「未来に何を残せるか」という布石だと思っています。人として何を後世に残すのか?たくさんの仲間とともに何かを成し得たとしたら、それは、お金を残すことよりも素晴らしい人生の価値だと思うのです。