株式会社オレンジライフ代表取締役社長兼CEO上野山栄作のエッセー多事想論

2017/12 オレンジ通信 第102号行ってわかること

実は今、香港の空港にいます。ミャンマーのビルマからの乗り換えで帰りの便を待っている最中です。今回私は有田ロータリークラブの事業で、ミャンマーでの有機肥料の作成方法や正しい農薬の使用方法を、5日間にわたり農業者にレクチャーするメンバーとして参加して来ました。
ミャンマーは広大な自然が広がる農業大国で、急激なスピードで発展を遂げている国です。しかし、農作業や薬剤の散布方法などは説明が行き届かずに(外国産で説明書が読めない)危険かつ非効率な農薬散布が行われている現状です。
自作の有機肥料の作成や、効率の良い生産を行うことで、安全な農産物を生み出します。利益確保を目的としながら、消費者にとっても安心して食材を手に入れることが出来ます。
当日は10代から80代まで幅広い年代の100名を超える農業者が集まり、座学や実際に有機肥料の作成を行うといった教室を開きました。集まった方々の真剣さには驚かされました。本当に学びたい姿勢が全員から感じられ、日頃の農作業の情報の少なさを実感しました。

さて、今回はビルマの人々と触れ合い、日本の忘れかけているものに気づかされました。

(1)真剣に学べないわけ
これは物余り、情報過多、生活習慣の定量化という現在の日本のあり方が人間まで腐らせているのだとミャンマーの農業者の真剣さから気づかされました。

(2)家族の大切さ
帰りの飛行機乗り換えで時間があったのでアジア経済の中核となっている香港を観光しました。小学校の前で小さな子ども達と親御さん達を見かけました。香港は公立学校でも小学校から入学面談があり、その最中でした。小学校の3・4年生でも夜の10時まで勉強し競争させるというのです。親も忙しく子どもにかける時間も少ない。ベビーシッターが子どもの面倒を見ているそうです。その結果、子どもの自死が非常に多いと聞きました。
一方でミャンマーの家族はいつも一緒です。お店に入れば小学校低学年くらいの子どもが店を手伝い、赤ちゃんの子守をしながら家族全員で生活しています。10歳ぐらいで学校に行かない子どもも多いようです。この対照的な子ども達を目の当たりにし、本当に世の中はこれからどうなるのかということを自問した旅でありました。

奉仕に行った旅行でしたが自分なりに気づくことが多い旅でした。自分の生活や家族だけでも何か変革させることが出来ればと思っています。