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2026/1/28 フューネラル通信 第81号【今月のおはなし】遺影写真について

新しい年が始まり、あっという間に一月も終わりを迎えようとしています。皆様にとってこの一ヶ月はどんな時間だったでしょうか。今年は丙午の年。行動や前向きなエネルギーが高まり、物事が動きやすい一年と言われています。新しいことに挑戦したくなったり、これまで迷っていたことに一歩踏み出したくなったりする方も多いかもしれません。一方で、勢いが強くなりすぎる年でもあるため、仕事や人との関わり、そして自分自身の心と丁寧に向き合うことが大切な一年とも言われています。

さて、今月のお話は、遺影写真についてお話ししたいと思います。遺影写真と聞くと、どこか特別なもの、あるいはまだ先のことのように感じる方も多いかもしれません。「まだ元気だから」「最後に使う写真、縁起でもないから」と、あえて考えないようにしている方もいらっしゃるでしょう。また、歳を重ねるにつれ写真を撮らなくなってしまう方も少なくありません。しかし、実際にその時が訪れたとき、遺影写真は残された人にとってとても大事な存在になります。

葬儀の場で静かに飾られる一枚の写真。それは単なる記録としての写真ではなく、その人がどのように生き、どんな表情で日々を重ねてきたのかを伝えてくれる存在であり、表情によって式場の雰囲気が変わります。参列者の会話は自然とその人の思い出に向かい、「○○さんらしいね」という言葉がこぼれたりします。

遺影写真に使われる写真は、必ずしも正装である必要はありません。畑仕事の合間に撮った一枚の写真、旅行先での楽しそうな笑顔、家族と過ごす何気ない日常の写真のほうが、見る人の記憶と深く結びつくことも少なくありません。「こんな写真でいいんでしょうか」と尋ねられることがありますが、大切なのは「その人らしさ」がそこにあるかどうかです。遺影写真は、遺された人の心にも大きな影響を与えます。ご家族が毎日目にする写真だからこそ、「見るたびにつらくなる写真」ではなく、「語りかけたくなる写真」であってほしいと思います。仏壇や写真立ての前で、「今日ね」と話しかけられるような写真は、悲しみを少しずつやわらげてくれる力を持っています。

最近では「終活」において、生前に自分の遺影写真を選ぶ人も増えてきましたが、遺影写真を選ぶことは、死の準備というより、「自分はどんなふうに記憶されたいか」を考える時間なのかもしれません。

一方で、いくつかの注意点もあります。まず、本人とかけ離れた若い頃の写真を選びすぎないこと。思い出としては大切でも、違和感を覚えることがあります。また、表情があまりにも強すぎる写真や、極端に加工された写真も注意が必要です。見るたびに気持ちがざわつく一枚より、穏やかに向き合える写真のほうが、遺された人の心に寄り添ってくれます。

写真のサイズについては、集合写真などで小さく写っている場合、引き伸ばした際にぼやけた印象になってしまうことがあるため、注意が必要です。できれば、一人で写っているものや、多くても三、四人程度までで、人物が大きく写っている写真を選んでください。

遺影写真は、亡くなった人のものではなく、これからも生きていく人の心を支える存在です。だからこそ、「この写真、好きだな」「この写真、あの人らしいな」と感じられる一枚を、大切にしてほしいと思います。