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2026/9/15 フューネラル通信 第84号【今月のおはなし】終活墓じまい

九月に入りましたが、今年もまだまだ暑い日が続いています。「九月になれば少しは涼しくなるかな」と期待していたものの、朝から強い日差しが照りつけ、夏がまだ終わっていないことを実感する毎日です。これほど暑いとついつい先延ばしにしてしまうこともあります。けれど人生のこととなると時間はあっという間に過ぎてしまいます。

皆さんは、「死ぬまでにやっておきたいことはありますか?」と問いかけられたら、何を思い浮かべるでしょうか。行ってみたかった場所へ旅すること、会いたかった人に会うこと、あるいは、「ありがとう」と伝えること。

そんなことを考えるきっかけの一つとして、今回ご紹介したいのが映画「最高の人生の見つけ方」です。この映画では、余命宣言を受けた二人の女性が「死ぬまでにやりたいリスト」をきっかけに自分の人生と向き合い、さまざまなことに挑戦していきます。映画を観ていると「自分だったら、死ぬまでに何をしたいだろう」と考えさせられます。そしてもう一つ「自分がいなくなった後、大切な人たちに何を残したいだろう」とも考えさせられるのではないでしょうか。それは、終活にもつながる大切な問いだと思います。その中で、以外と多く悩まれるのが「お墓」と「仏壇」です。

「墓じまい」と近年よく言われますが、「墓じまい」はお墓を捨てることではありません。「お墓を継ぐ人がいない」「遠方に住んでいて管理ができない」「子供に負担をかけたくない」など、理由は様々です。墓じまいとは、現在のお墓を撤去し、納められている遺骨を別の墓地や納骨堂に移すことです。法律上、遺骨を別の墓地や納骨堂などへ移す「改葬」には、市町村の許可が必要です。そのため、「石を撤去すれば終わり」というものではありません。

【墓じまいをする場合】

  • 菩提寺に相談し、家族との話し合いで遺骨をどこへ移すのか、新しい納骨先を決め、必要な手続きを進めます。
  • 閉眼法要の日程を菩提寺と打ち合わせ
  • 墓地管理委員会の方(管理する方)に連絡し、墓地を返す時の決まり事を聞いておく
  • 閉眼法要のお勤め
  • 墓石の引き上げ作業
  • お骨の改葬

【納骨堂や近隣墓地へ移動または散骨】

ここで大切なのが、「墓をなくす」ことではなく、ご先祖様への感謝と、「これから先家族が無理なく故人を偲び、手を合わせられる場所をどうするか」それを考えることが墓じまいなのです。

また、「自分の代で終わらせる」だけが終活ではありません。一方で、「できれば今のお墓を子供や孫の代にも残したい」という方もいらっしゃいます。お墓を継いでいくためには、なによりも家族で話し合うことが大切です。「お墓を継ぐ」という形には、家族で守る従来のお墓だけでなく、永代供養墓、納骨堂、樹木葬など様々な選択肢があります。「世間ではこうしているから」ではなく、その家族にとって無理なく、納得のできる方法を選ぶことです。そして、もしお墓を次の世代に残したいのであれば、墓石そのものだけではなく、「なぜこのお墓があるのか」「どんな人が眠っているのか」という家族の記憶も一緒に伝えていくことが大事です。

「最高の人生の見つけ方」という映画を通して、皆さんも一度ご自身の「死ぬまでにやりたいリスト」を考えてみてはいかがでしょうか。同時に「残していきたいもの」「家族と一緒に考えたいこと」についてもぜひ、話してみてください。

映画を観ていただくことで、これからの人生を考えるきっかけになれば幸いです。