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株式会社オレンジライフ代表取締役社長兼CEO上野山栄作のエッセー多事想論

2010/2 オレンジ通信 第7号惜別

今回は悲しい話題です。私の尊敬する恩師が亡くなられました。
有田川町の禅長寺の住職、則岡隆昭さんです。お年は80歳。去年の暮れ頃まではお元気でしたのに残念です。今年の5月には息子さんに住職を譲る予定になっていた矢先の事でした。
私が仕事を始めた20年くらい前から色々と指導をしていただきました。物の道理と言うことを教えてくれました。「この儀式にはこうゆう意味があって行うのだから、こうは変形してもいいが、これを無くすと全てが意味のないものになってしまう」そんな葬儀の大切さを語ってくれました。いつも葬儀以外でも感心させられることが多かったです。
「物の豊かさばかり追い求めるな、心の豊かさを忘れたらあかん」と何年も前からよく言っていました。最近、そんな時代だと分かりかけてきたところです。年の功ということばがありますが僕はそれをいつも住職に感じていました。
通夜の後、いつも口癖のように話をしていたこと
「本日はようお参り、通夜は故人と過ごす最後の夜、夜を通して故人を皆で偲んでほしい。」最近の通夜は寂しいですね…式が終われば残るのはほんの数人です。本当の通夜の意味や葬儀の意味、深く伝えていかなければと改めて感じます。
私は住職の死から学び「本質」ということを常に考えられる人間になりたいと思います。