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株式会社オレンジライフ代表取締役社長兼CEO上野山栄作のエッセー多事想論

2010/6 オレンジ通信 第11号社会現象

先日、私の友人で葬儀業界では有名な橋爪健一郎さんの2冊目の新書が発売になり、その出版記念の講演会&パーティに出席してきました。彼は日本のエンバーミング(遺体の防腐処理)における第一人者であり、グリーフ・ケア(死別の悲しみを癒す)においても最実践者です。
単身アメリカに渡り、米国葬儀資格を有して日本の葬儀業界に影響を与えています。今の日本の葬儀業界はいいようにマスコミに叩かれイメージはすこぶる悪いです。確かに旧体依然とした業者も多いのは確かなのですが、今の時代背景と重なり葬儀の必要性が問われています。橋爪さんを含む我々同志は社会性にも影響を及ぼす「葬儀」の本質と必要性を世の中に発進したいと思っています。
先日の橋爪君の記念パネルディスカッションの中に気になる話しがありましたのでご紹介します。
ある葬儀の紹介所をされている社長が「ここ2年位前から身寄りのいない方の葬儀相談が急激に増えた」というのです。おかしいな、相談所に相談に来るわけだから独り身なら誰が相談に…?実は甥や姪が「身寄りがないのでどうにかして欲しい」と言うそうです。それって間違いなく身内ではないでしょうか??
もう1つ、ある病院の救急救命の先生が「介護や看病を当初から末期近くまでしっかりとした身内の方は延命治療は受けたがらない」と言っていました。そして、「施設などに任せきりの身内ほど必ず末期には出来る限りのこと(延命治療)をして欲しいと言う」とのこと。この話、2つに共通することは「人任せの世の中」。葬儀の今、日本の今、この仕事をしていると良く分かるんです。今の時代、何が必要なのかが・・・