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株式会社オレンジライフ代表取締役社長兼CEO上野山栄作のエッセー多事想論

2010/10 オレンジ通信 第15号神輿を担ぐ

今年も藤並神社の秋祭りが行われました。一時期無くなってしまいそうになっていた神輿が数年前から盛り上がりをみせています。随分前は30歳位までしか担ぐことは出来ませんでしたが、今は僕(48歳)が最年長で担いでいます。この神輿、担いだ人にしかわかりませんが、めちゃくちゃ重いんです。
40人位いないと担いで回れません。大変な作業です。藤並神社を出て奥の大顔神社に登り戻ってくるコースです。距離的にそんなに遠くはないのですが、「重い」のです。今年は大雨で四六時中シャワーを浴びているようで思い出に残る楽しい神輿でした。

さて、僕がいい年をしてなぜ毎年神輿を担ぐのでしょうか?地域の若者達とのコミィニケーションが最も取れる行事だからです。なぜ皆は雨の中を肩が腫れ上がるくらいキツイ事をするのか?別に仕事でもないのに… そこには地域のために自分がやる、「使命感」があると思います。酒を飲んで楽しいのも少々、人と人とのつながり、今年も面白い仲間がたくさん出来ました。

古くから続く日本の文化の中には「やってみないとわからない」ことが沢山あって、例えば神輿を担ぐ事は「担ぐ」という目的以外のたくさんの意味ある事(この場合は地域コミュニティの構築など)が集約されているのだと感じます。

日本の儀礼文化の代表、冠婚葬祭の「祭」を考えながら僕はどうしても「葬」のことも考えてしまいます。「葬儀はいらない」という本が売れる時代、宗教観や供養のあり方が問われていますが、全く同じ事は言えないでしょうか・・

今年の藤並祭りの神輿で嬉しかった事。39歳と16歳の親子で神輿を担いでいる家族がいました。僕はとてもうらやましかった。
是非皆さんも地元行事に参加してみませんか?最初はちょっと面倒くさくても、最後はきっと満足するはずですよ(^_^)