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株式会社オレンジライフ代表取締役社長兼CEO上野山栄作のエッセー多事想論

2015/5 オレンジ通信 第71号フロー(忘我)

毎日が忙しい!時間がない!切実に今日の私です。こんな状況に追い込まれるのは久々です。ちょっとゆっくりしていたツケが回ってきたのでしょうね(笑)
本日も朝から役員会で次の組織について奮闘。問題ばかりが山積していますが、これをバシッと解決するのが楽しみでもあります。午後からは決算前の個人面談です。年に2回の全社員との面談もようやく今日で最終日です。夜は社外の会議に出席し、今も会社に戻り若手社員たちとプロジェクトの準備です。今回のテーマは「葬儀の本質を地域に伝える」ということで新人社員の5名が大奮闘しているので何かヒントはないかと一緒に考えていたら日にちが変わる時間です(笑)
しかし、社員さんにやる気を出してもらうのって難しいですわ~。でも、ちょっといい方法がありますよ~。
チクセントミハイ博士のフロー理論という考え方が私にヒントをくれました。(詳しく知りたい方は調べてください)
ではフローとは?僕なりの解釈ですが、目標に向かう時に挑戦意欲と自分の能力が合致していて凄くやりがいがあり成果も生み出せているゾーンのことだと解釈します。挑戦することが大きすぎると不安になり恐怖ともなります。逆に能力以下のことをやっていると単純作業になり退屈です。社員はワクワクする目標に挑戦し、自分たちの能力以上の成果を出すことでフロー状態となり幸せを感じるというものです。
この理論を使って去年は一つのプロジェクトを成功させました。社運もかかるような大切なプロジェクトでした。何とか成功させたい!と願い、まずは、そのプロジェクトがなぜ?必要なのかということをとことん理解させるというところから始めたのです。今までは仕事の先にある会社の目的や意義を十分に理解させていませんでした。おそらくたくさんの経営者に不足している部分だと思います。そして、その目的が十分に落とし込まれた時、彼らは自ら目標に向かいました。でも、向かうだけではうまくいくはずはありません。経営者は彼らの考えも及ばない視点から次のヒントを導きだします。彼らはそのヒントを形にし、自分たちの手でさらに改善を重ね成果を生み出していきます。(フロー状態) でも、しばらくすると刺激がなくなり停滞してしまいます。そうなる前に、さらに次のヒントを導きだします。(次のフローへ) 簡単ではありませんが、経営者が全てトップダウンするのではなく目的とヒントを出し、社員にワクワク仕事をさせることで、このプロジェクトを成功させました。今回の若手たちも、そううまくいくのか?楽しみでもあります。
注意)フローを作ると、やっている時はいいのですが、そのあとは疲れて抜け殻になってしまいますのでご注意を。