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株式会社オレンジライフ代表取締役社長兼CEO上野山栄作のエッセー多事想論

2016/6 オレンジ通信 第84号幸せの意味

人の幸せの価値観は色々あると思います。今話題の東京の偉い方も、ご家族との時間を大切にし、経費をお使いになっていたのでしょうか?公人になると決めた日にプライベートを失う覚悟は無かったのかと残念に思います。
さて、先日友人の結婚式に参加させてもらいました。以前、有田川町で撮った映画「ねこにみかん」の制作を担当していたIさんと、その時お手伝いしてくれていた女優のMさんのちょっと遅めな大人の結婚式です。撮影していた頃から良い仲だったらしく、その後すぐに籍を入れ、お子さんも2歳になるご家族です。今回、めでたく挙式を行うことになり参加させてもらいました。場所は堺の住宅地のなかにある、中庭に樹齢何百年も経っている黐(もち)の木がドカーンと立って、その木の周りで人前結婚式を行う元祖ハウスウエディングって感じのところでした。それはそれはアットホーム&スローな感じがとても良かったです。
理由を考えてみました。

  1. 二人はすでに結婚3年目で子どもさんも2歳で一緒に結婚式をしている
  2. 子どもがやたら走り回っているが、それも和む
  3. 二人ともある程度の年齢なので出席者も大人たち
  4. 映画関係者が多いので下手な芸は出ないし洒落ている
  5. きらびやかな場所ではないので落ち着く
  6. 式辞のテンポが良くて飽きが来ない

以上のようなことが挙げられます。
特に良かったのはウクレレ片手に友人たちがオリジナルソングの合唱。すごく気に入ったのは「幸せの国には一人では行けない」というフレーズ。まさにその通りでいくらお金があっても、どんな成功を成し遂げても、人は一人で幸せを感じることは出来ないと思います。一番大切なものは何であるのかということを実感できた瞬間でした。そして、二人が大事にすることは「ゆっくり・ゆっくり」だそうです。二人は夢を追う仕事をしています。旦那さんはファンタジー映画を製作したい監督志望です。おそらくふたりはお子さんとの時間を第一に考え二人三脚で人生をゆっくりと楽しんでいくことでしょう。

都会では殺伐としたビジネス合戦。ビジネスチャンスは国内に止まらず多数の海外進出。そんな中でドロップアウトし鬱に悩む若者が増加。さてさて、本当の幸せはどこにあるのかな?都会に行くことでしょうか?そう考えると、これからは私たちの住むような田舎が人の優しさに溢れる「幸せの国」になれるのではないでしょうか?
しかしまぁ若い時から仕事仕事で家族に迷惑をかけたなぁ。これからは家族とともに人生を使いたいと感じた結婚式でした。