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株式会社オレンジライフ代表取締役社長兼CEO上野山栄作のエッセー多事想論

2020/3 オレンジ通信 第129号子ども達の夢

コロナウイルスの影響って結果的に凄い経済損失です。人が集まることが危険なのですから、飲食店などお客様が激減しているのは当然といえば当然です。お葬式も人の集まる場ですので、細心の注意を払いながら運営にあたらなければならないと社員一同、心して勤めています。それにしても、病院関係者の方々には頭の下がる思いです。感染リスクがあるにも関わらず、ご自身の責務を果たすために奮闘しているのですから。当社もこの一件で自分たちの仕事の意義を考えさせられる機会となりました。このような時期だからこそ、風評に惑わされることなく、地域愛を持って、この状況を乗り切りましょう。
さて先日、石川県の加賀市へ行ってきました。大学3回生の次女が加賀市のまちづくりプロジェクトに参加していて、その発表会があるので観に来ないかと連絡があったからです。加賀市は田舎とはいえ、昔ながらの佇まいが残り歴史の香りがする良い所でした。「消滅可能性都市(人口減少で将来の存続が危ぶまれる自治体)」とされており、全国から集まった大学生が住民たちと触れ合いながら町の活性化プロジェクトを構想し実行しています。今年で4回目となるこの取り組みは、東京にあるランドスケープ(都市計画や景観デザイン)の会社が加賀市からの依頼を受けて行っています。発表を聞くと若者と住民との関わりの作り方など内容が素晴らしかったですが、それを実際に活用するはずの住民の意識が薄い様に見えたのが、どこの自治体も同じかな〜と少し残念な気持ちになりました。改めて、まちづくりは主体となる住民がよそ者をどう活用するのかが重要なポイントだと思いました。
娘が大学で建築を学ぶきっかけになったのは、私のまちづくり活動に参加し色々な方々と知り合ったことです。将来はランドスケープや都市計画に関わりたいという夢を持ち、着々とその夢に向かっている娘を観て、すごく誇らしい気持ちになりました。自分が大学の時はどうだったかと考えると恥ずかしくなります。
小学生に将来の夢はと聞くと「ユーチューバー」と答える時代、もう僕達の世代では子ども達に何を準備させれば良いのか見当もつきません。夢を持つことは時代を先読みすることなのかもしれません。子ども達が地元でも夢を持てる。そんな地域でありたいですね。