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株式会社オレンジライフ代表取締役社長兼CEO上野山栄作のエッセー多事想論

2020/5 オレンジ通信 第131号日常

本日、大阪府の緊急事態宣言の解除のニュースを観ています。このまま、以前の生活に戻れれば良いと思います。世界的に見れば日本はダメージが少なかったでしょうが、経済的に大きな打撃を受けたことは間違いありません。まだまだ予断を許さない状況が続きそうです。
しかし、今回の自粛生活で人々の「普通」が大きく変わるかもしれないですね。リモート会議や、テレワークなどを活用した仕事のやり方は今後も続いていくでしょう。若い世代はどんどん変化に対応していくのですが、私の様な頭の固い人にとっては、元に戻らない事もあると受け入れる勇気が必要ですね。頑なにそんなの嫌だ〜と言ったところで時計は戻らないのです。
私どもの大切にする最後のセレモニー「お葬式」も、今は密を避けるために少人数で行われており、賢明な方法であると思っていますが、この事態が収束した後もお参りし合う文化が元に戻るかは疑問です。お葬式は亡き人を悼み追慕し感謝する時間です。その時間が、結果的に自らの生きる力になることを忘れてはならないと思います。縁のある方達が集まることなくインターネットで済んでしまうお葬式なんてことが日常になったとしたら、それこそ世も末でしょう。「WEB参列」というサービスを始めておいて矛盾しているようですが、これはお葬式により濃く参加する為の方法であって、参列すべき方がWEBで済ませる為のものではないとご理解いただければと思います。縁が希薄になることが一番の問題で、そうならない様、当社も努力を重ねなければならないと思っています。

さて、自粛生活は望ましくないですが、図らずもここ数ヶ月は有意義な時期となっています。日頃の慌ただしい生活から一変し、何もしない贅沢な時間です。まさに人生の洗濯といったところでしょうか?長年出来なかった家の掃除を行ったり、家族の時間をしっかり持てたり、私の人生の中では尊い時間でした。毎日バスケットリングに向かってシュート練習をし、長年の夢だった3ポイントシュートが届くようになりました!年甲斐もなく他愛もない話ですが、そんなことがとても嬉しい今日この頃です。
私の自宅は有田鉄道跡の遊歩道「ポッポ道」沿いにあるのですが、シュート練習をしていると沢山の方がポッポ道を通ります。真剣にジョギングする方、数人でお話ししながら散歩する方、パパが走る後ろを自転車でついていく子ども達、何気ない光景の中に幸せを感じてしまいます。
今は時間の使い方が少し早すぎるのかもしれません。外出制限や生産活動の停止によって自然環境が改善されたと聞きましたが、人々の生き方はどうなるのでしょう?