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株式会社オレンジライフ代表取締役社長兼CEO上野山栄作のエッセー多事想論

2021/9 オレンジ通信 第147号おひとりさま

当社は国家公務員の年金や福祉事業を行う共済組合の指定を受けています。国家公務員のご家族のお葬式に関して契約により特別提供しています。全国で200ほどの特約店があり、和歌山県は8社が選ばれています。
先日、その国家公務員共済組合連合会特約葬祭業者連絡協議会の年に一度の総会がありました。とは言ってもZoomでの全国大会でした。流石に参加者100名近くのZoomともなると、なかなか画面越しに友人を探すのも大変ですね!でも会議前に仙台や愛知や沖縄の方から「上野山さん~お元気~?」と声をかけて頂き、お話できました。普通に会えていれば声は2人の間だけですが、Zoomだと参加者全員に話の内容が聞こえます。リモートで個人話はご法度ですが、全国に知り合いも多く、お偉い様方とも対等に話をできる立場となり、お葬式業界も長い=年を取ったな~と感じた次第です(笑)
さて、その総会の講演会にて、とても興味深いお話がありました。一般社団法人シニア生活文化研究所の代表の小谷みどりさんのお話です。これからの日本は一人暮らしの割合がめちゃくちゃ多くなるということです。地縁社会(近所付き合い)から個の時代へと移り、3世代同居というお宅は一握りとなりました。家族という枠組みが大きく変わったといいます。大学生に聞くと「家族」という枠組みに祖父母は入らないということでした。少し寂しい思いもしますが、うちの子ども達に聞いても同じ答えでした。現在のお葬式のトレンドは家族葬となりますが、この家族葬の枠組み(規模)もどんどん小規模化しています。一方で、現在50歳の男性の4人に1人は結婚の経験が無いらしいです。また、4割の女性が出産しないというデータがありました。これからはどの様な家族形態が出来上がるかというと、村社会 → 個別家族 → 個人、という様に今後の社会は一人暮らしが大きなウエイトを占める社会構造へと移行していくということです。恐ろしいですよね!

その様な社会情勢を加味しながら、今後のビジネスプランを考え出さなければならないと思っています。当社が事務局を務める有田の終活をより良くする「終わり方協会」では今後、おひとり様に対して、終活記録的なカルテを登録してもらい、もしもの時に役立てていきたいと考えています。例えば、エンディングノートの保管場所やもしもの時に連絡して欲しい方々、お葬式の予約状況、自分のお寺や墓の所在などの事柄です。なによりご本人が安心して生活をお送りいただくには欠かせない事だと思います。当社としても葬儀後の供養を含めた「おひとり様の生きた証」をどう表現していくのかについて真剣に考えていきたいと思います。