0120-14-4241

お問い合わせ

株式会社オレンジライフ代表取締役社長兼CEO上野山栄作のエッセー多事想論

2022/4 オレンジ通信 第154号嬉し涙

3月24日、桜が咲き始めた京都で長女の結婚式を行って参りました。場所は明治の煙草王 村井吉兵衛の別荘として建築され、伊藤博文もよく訪れていた長楽館という歴史的な建造物で、以前から私も好きな場所です。西洋のゴージャスな中に和の雰囲気が調和する京都八坂神社の南並びにあるホテルで行いました。出席者は時節柄、私の家族と新郎の家族と来賓ご夫婦の17名のみでした。
当初、娘からは結婚式は時節柄しなくても良いという意向を聞きましたが、どうしてもやってほしいとお願いしました。やはり、永遠の誓いとその節目は心に刻むものであり、思い出は将来の大きな糧となると思いますし、特にウエディングドレスは着せてやりたかったのです。そんな父のわがままで場所まで提案してしまいました(笑 それ以上は口出ししまいと思っていたら、ビデオは撮っときなさいとか、ピアノの生演奏入れた方が、花は商売柄沢山ね、とか色々と結局は口を挟む有様で、ちょっと反省です。
式の直前、次女からの提案で、姉に「あなたの好きなところ100」というアルバムをつくると言い出しました。そこから彼女の生まれた時からの写真を引っ張り出し、色々な思い出を振り返りながら考えていくうちに、彼女の25年間が鮮明に思い出され「涙」でした。今、思えばあの時間をとれて式に臨めたことは本当に良かったと思い、次女に感謝です。
前日は両家で食事をした後、うちの家族(新婦も)だけで宿泊して、久々に皆で夜遅くまで語り合いました。結婚しますが、どこか遠くに嫁ぐ訳ではなく、住むのは我が家から100メートルほど離れたアパートで、全く寂しくはないのです。ですので、話題はもっぱら次女と長男の将来についてというところでした。次女は東京の大学院、長男は滋賀の高校と、今ではなかなか家族全員で話す機会もなかったので良い時間となりました。結婚式に感謝。

当日は式前に撮影をしている娘のウエディングドレスを見た瞬間、号泣(笑 バージンロードを歩き新郎に娘を手渡すのが辛かった〜。そして式典終わりにも涙。娘の手紙に涙。挨拶をしながら涙。一体何回の涙を流したか。昨年、父を送りましたが父にもあの娘の姿を見せてやりたかったと思いました。

無理をお願いして行った2人の門出「結婚式」でしたが、参加した皆さんにとって大きな思い出となったことでしょう。儀式は変わりますが、同じ儀礼を扱う職業人として、あらためて儀式の大切さがわかりました。

先月号をご覧頂き、皆様より沢山のお祝いの言葉を頂きました。感謝申し上げます。
娘のこれからの人生がオレンジ色に輝くことを祈りたいです。