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株式会社オレンジライフ代表取締役社長兼CEO上野山栄作のエッセー多事想論

2026/8 オレンジ通信 第206号支え合うために

このたびの熊本地震により、犠牲となられた方々に深甚なる哀悼の意を表しますとともに、被災された皆様、避難生活を余儀なくされている皆様に、心よりお見舞いを申し上げます。

私は現在、全国の葬儀事業者の組合(全葬連)において災害対策の担当を務めております。大規模災害が発生した際には、各都道府県との協定に基づき、要請を受けて全国の仲間たちと連携し、被災地で亡くなられた方の搬送・安置・納棺(身支度を整えて棺にお納めする作業)などに向けた対応に奔走することになります。現場から届く凄惨な状況や、大切な方を一瞬にして失われたご遺族の悲しみに触れるたび、胸が締め付けられる思いです。なお、今回の熊本地震においては、現時点で熊本県から全葬連本部への要請は出ておらず、熊本県の葬祭組合と九州ブロックの緊密な連携のもとで対応がなされています。

一方で、テレビの画面越しに被災地の様子を見つめながら、ここ有田のことを思いました。そう遠くない将来に懸念される南海トラフ地震が起きたらどうなるだろうか?大切な家族や友人、ご近所の笑顔を守るために、いま自分たちにできることは何だろうか?災害は突然、日常を奪い去ります。だからこそ、日頃から「お互い様」と言い合える地域のつながりや、家族間での備え、そして「大切な人を大切にする」という当たり前の心が何よりの防災であります。最近の世の中を見てみますと、葬儀の個別化もそうですが、あまりにも近所付き合いや地域の縁が薄れてきているのではないでしょうか。

オレンジライフとしても、地域の絆をしっかりと結べるような取り組みをさらに考えていかなければと思います。そのことが結果的に地域の安全と安心を守り、防災・災害支援の面でも大きな力となるのだと感じています。

今年も8月13日に「ボンデ・アレック」というお盆のイベントを開催します。まさにこのイベントは、お盆という日本の伝統行事を通じて先祖とのご縁、地域の縁を繋いでいくことを目的としています。このようなイベントを地域の団体が一つになってつくり上げることや、イベントに集う方々の仲間意識、新たな仲間づくりこそが、防災への確実な一助となることでしょう。

熊本の皆様が一日も早く穏やかな日常を取り戻せるよう、有田の地より深く祈りを捧げるとともに、私ども自身も足元を見つめ直し、支え合える地域づくりに尽力してまいりたいと思います。