株式会社オレンジライフ代表取締役社長兼CEO上野山栄作のエッセー多事想論

2011/12 オレンジ通信 第29号家政婦のミタ

皆さん、人気ドラマ「家政婦のミタ」はご覧になっていますか?今年のドラマの中では視聴率ダントツNo.1です。しかし、このような視点でこのドラマをご覧になっている方は少ないと思います。

最愛の方を亡くした深い悲しみのことを「グリーフ」といいます。そしてそのグリーフに寄り添い支えることを「グリーフケア」というのですが、まさにそのようなことを理解できるドラマです。母親を亡くした阿須田家には高校生から幼稚園までの4人の子どもがいます。突然の母の死に家族は悲嘆にくれています。そんな家族が家政婦紹介所で三田を紹介されるのですが、三田は感情がなくロボットのような振る舞いで、確実に次々に問題を解決して行くのです。
例えばお母さんの仏壇とか衣類や思い出の品があるから忘れられない「三田さん燃やしてしまって」と頼まれると「ショウチシマシタ」と本当に燃やして・・。通常あり得ないことをする中で死という現実を受け止めさせ家族の絆のなかで悲しみの終息を導きだします。又、お母さんの死は自死で原因は父が愛人を選び離婚を願い出たことであった事実を子ども達が知り、死だけではない悲嘆の要因が絡み合う(複雑性悲嘆 とても厄介な心の傷)までも浮き彫りにします。男性特有の悲嘆を、祖父の振る舞い(怒鳴り散らして夫を責め、わざと子ども達に冷たくする態度など)で表現していたり。第8話では、三田がなぜ笑わなくなったのか、三田自身も夫と子供を亡くした、深い悲しみに包まれた過去があり、そのせいで感情が表せなくなったことが判明します。ドラマの行方も気になりますが死別悲嘆という所にスポットを当ててご覧いただければと思うのです。

さて、僕が今秋から取り組んでいる一般社団法人京都グリーフケア協会の事業はそのような方々の心の怪我を理解し、自分(会社)たちに何ができるかということを学んだり、悲しみの中にいる方を支える相談(カウンセリング)を行ったりという活動の場です。死別悲嘆は時間とともに幾分かは回復に向かうのが通常ですが、自分から前向きに事実と向き合い乗り越えて行くほかありません。しかし、その過程の中で葬儀社オレンジライフに出来ることはあると考えています。年明け、1月28日には吉備ドームで「最愛の方を亡くすということPart2」と題して講演会を開催します。
ミタさんのように「ショウチシマシタ」と即解決は出来ないけれど、当社に出来ることを探して行きたいと思います。