株式会社オレンジライフ代表取締役社長兼CEO上野山栄作のエッセー多事想論

2012/5 オレンジ通信 第34号我を知る

先日、香港で行われたアジアの葬儀関係の博覧会に出席してまいりました。アメリカとオセアニアの技術をアジアに導入し、逆にアジアの低価格商品を売り込むというような感じの博覧会でした。ノウハウを講演会で発表し(欧米)、商品を展示会でアピール(アジア)していました。私も葬儀の先進国であるオーストラリアの葬儀について学びたい気持ちで参加しました。オーストラリアやニュージーランドでは私が京都で取り組んでいる死別悲嘆(グリーフ)に対する取り組みが先進的な国です。その方式を日本に取り込みたいと以前から考えていたからです。
アメリカでは葬儀産業に対しては早くから整備が進んでいました。法がきちんと整備されていて葬儀社にも国家試験があり、死後の遺族に対するケア的な部分もしっかりしています。逆に日本は伝統的な村社会の葬儀があり、地域別に必然的に営まれ、葬儀社の役割はどちらかというと地域コミュニティの中にあり、人の繋がりが役割であったのではないでしょうか。従って欧米では法律が先攻して進み、日本では個々人的なスキルで進んでいったのだと思います。今後は日本ではもっと法律が葬儀社を縛る仕組みが必要であると思っています。
今日の葬儀離れを起こした原因は一部の悪徳葬儀社とネットでの紹介サイトなど、闇雲に高額で売っていた悪徳業者と低価格を売りにアピールする事しか出来ない非能力業者であると思っています。ですから、きちんと仕事のできる葬儀社のみが営業できる仕組みが必要なのです。お客様はチラシやマスコミに弱いですし、実際見分けがつきにくいですから。そんな所も気になる所でした。
さて、実際に今回感じた事は、「語学力がすこぶる乏しい」ですね。講演は通訳がしっかりしないと分からない!でも一緒に行った方々はペラペラな方が多くて理解出来ていたり、ただただ非力さを痛感しました。
それでも世界も自分も大きく大差はないというのが実感です。ただ、大きく違うのは環境と文化です。私は今まで自社の事業を進めて行く上で多くの日本の葬儀社の真似をしてきました。現に真似でウケていた事が多かったのですが、最近は自分で作っていく事ばかりです。少し行き詰まった所もあり海外の真似が出来ないかと密かに企んでいましたが、やはり真似の出来る事はありませんでした。ここまできたら日本流のこれからの日本の文化にあった葬儀を自分で考えなければならないと確信しました。
それには今取り組んでいるやり方をきちんと整理して自社に取り入れ実践して行く。そして一歩ずつ進んで行くほかありません。まさに葬儀は今、転換期です。有田の葬儀は意義あるものにしたいです。地域に還元出来る葬儀を提供出来るオレンジライフでありたいとの思いを海外の葬儀事情からあらためて感じました。
・・・香港のシャコ海老、おいしかった(笑)・・・