株式会社オレンジライフ代表取締役社長兼CEO上野山栄作のエッセー多事想論

2015/9 オレンジ通信 第75号お任せしたいわぁ

本年53歳の私ですが、特に衰えを感じることが多くなりました。
30歳の後半から40歳前半には体の運動能力の低下を思い知らされた時期がありました。その後も徐々に、激しい運動などで筋肉痛になる前に関節や筋肉を痛めてしまうことが多くなり体に負荷をかけられなくなりました。
つい最近感じることは、仕事に向かう意欲と処理能力の低下です。よく「脂の乗り切った」「働き盛りの」という言葉を使いますが、そう言える年代は一般的に30代後半~40代後半でしょう。私の場合はもうピークを過ぎています。今まであまりそれを感じることはありませんでした。しかし、よくよく考えてみると、1日の仕事の処理能力は確実に減っていますし、自分自身が出来ないことを人にお願いすることが多くなりました。この自覚症状があるうちに後継へ譲り渡さなければならないとつくづく思います。最悪なのは、いつまでも自分が中心だと考えて会社共々老いてしまうことだと思います。
発想や企画力は、今がピークなのかとも思えるほどアイディアが湧いてきます。しかし、それを形にする意欲という部分が欠落していくような気がしてなりません。今後の歳の取り方をしっかりと考えるべき時期なのかと思ってしまいます。
一方で、世代間の考え方の違いを埋めることもとても難しいと感じています。その時代にそぐわなければいくら同じことをしても成功しません。なぜなら育った環境や時代背景が違いすぎるからです。
「今の若い奴は」という言葉を発するようになった時点で、もう今の人間ではないと自覚すべきではないでしょうか?若者の立場や考えを深く理解した上で、彼らの時代に合うか合わないか…そんな事を考えるより、彼らに“任せる”という判断をできることが大切だと思います。
時代に合った感覚の持ち主に委ねていくことがいかに重要か、またそのような後継者を用意できるかどうか?ということもトップの重要課題ではないでしょうか。僕はそうありたいと思っています。

私の息子は小学5年生です。彼が成人して家業を継ぐとも限りませんし、会社が存在する保証もない世の中だと思います。しかしながら、しっかりとした継承計画は必要でしょうね。世の中は進歩しています。車は自動運転の時代が間もなく訪れるでしょう。IT化はどんどん世の中を変えていくでしょう。でも若返りの薬は期待薄ですね。もちろん欲しいけど・・・