株式会社オレンジライフ代表取締役社長兼CEO上野山栄作のエッセー多事想論

2017/3 オレンジ通信 第93号父と叔父

先日、久々に叔父(父の弟)とスキーしました。叔父はうちの家の次男として生まれ、旧丸善石油(旧下津町)で働き若い頃からスキーとテニスが得意で国体にも出たくらいでした。その後、会社がコスモ石油となり千葉県に転勤移住し、今は夫婦で軽井沢に移り、悠々自適に(今も冬場はスキーの指導員)定年後を過ごしています。私にとっては自由に人生を楽しむお手本的な存在でもあります。私が幼い頃からスキーに連れて行ってもらい、今の私の雪山好きは叔父の影響です。
ここ10年ほど一緒に行く機会がなかったのですが今回、叔父の誘いで6日間一緒に滑る機会があり、あらためて叔父の体力と技術の凄さに驚かされました。71歳の叔父の滑りに付いていくのがやっとでした。こだわりのある年の取り方にも影響を与えられます。
そんなことを考えながら、ふと、父のことを考えていました。学生時代から祖父の始めた葬儀社を手伝い休暇をろくに取ることが出来なかった父、私が大学に行かせてもらう時に「お前は自由な仕事に就きなさい」と言ってくれた裏には葬儀社の辛さを息子には継がせたくなかったのです。叔父は僕に趣味を与えてくれた。父は遊んでくれる時間はなかったのですが、自分の時間を削って仕事に励み、子(私)を育て、今の仕事の礎をつくってくれました。
今自分が父となり子育てをし、一番大切な時間は息子と共にする時間であることを実感しています。思い返せば、私が高校の時、捻挫していた私がよほど心配だったのか、バスケットボールの試合をこっそり観に来てくれたこと、陰ながら自分のことを大事に思っていてくれたことなど愛されていたことが思い出されます。あの頃、自分が仕事で行けないので弟(叔父)に連れて行かせた父のなんとも切ない男気が解るような気がします。叔父には楽しみを教えてもらったのですが、父がそうさせてくれたのだと、いい年になり気付かされた今回の6日間でした。
おかげで今、私は父と叔父の人生に学ぶべく自分の時間を持てる環境で会社運営と子育てが出来ています。品質より価格競合優位の今日、労働環境の法律も厳しくなりました。反面、頑張る時は頑張らなければ会社自体が負けてしまう厳しい競争社会の中ですが、社員には家族との時間がしっかりと持てる労働環境を確立させていきたいと思います。
“大切なのは「ライフバランス」。遊び、学び、働き、育て、奉仕”。